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「いろんなことを思う人も出てくると思う」…長崎新加入DF亀川、“降格仲間”への移籍の決意

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今季より長崎でプレーする亀川

 V・ファーレン長崎は8日(日本時間9日)、パシフィック・リム・カップ2019 Powered byアンダーアーマーの1回戦でMLSのバンクーバー・ホワイトキャップスと対戦する。今季より長崎でプレーするDF亀川諒史(25)は、「サポーターも準備期間の結果は気になる。その中で結果がついていけば、開幕を観に行こうかなという人たちも増えると思う。大会という位置づけがある以上、頂点を目指さないといけない」と加入後初タイトル奪取に向け、力を込めた。

「いろんなことを思う人も出てくると思う」。周囲の雑音を理解した上での移籍だ。亀川は昨年は柏レイソルでプレー。3シーズンを過ごした福岡を離れてのプレーとなっていた。しかしリーグ戦22試合に出場したものの、チームは不調。長崎とともにJ2降格の憂き目に遭った。

 “落としてしまった”という責任。そして同カテゴリ、同じ境遇の長崎への移籍。「いろんなことを思う人」が出てくることは、想像に難くない。しかし今季より長崎にはリオデジャネイロ五輪代表の監督だった手倉森誠監督が就任。「本当に悩んだ」というオフだったが、最終的には恩師の誘いが背中を押した。

「オリンピックで悔しい思いをした中で、もう一度あの人とという部分が強かった。短いサッカー人生ですし、これまでもいろんな決断をしてきました。結果がついてくれば、その決断が間違っていなかったと思えると思う。だからそう思えるように頑張りたい」

 長崎は新スタジアム建設など、今後は壮大な計画が進められて行くことになる。「コンセプトを聞きましたけど、これから大きくなっていくクラブだと感じた」と亀川も目を輝かせる。そのためにも常勝軍団へ向けた土台作りが必要になっていく。「現場でやっている自分たちが結果を出していかないと前に進めない」。気合十分で臨むシーズン。手倉森監督との再タッグで、個人としてもチームとしてももう一段階上の高みを目指す。

2月9日(土)※試合時間は日本時間
レアル・ソルトレイク 12:30 いわきFC
バンクーバー・ホワイトキャップス 15:15 V・ファーレン長崎

※大会の模様はドームが運営する有明放送局で、全試合がインターネット配信!(https://pacificrimcup.com/livestream)

(取材・文 児玉幸洋 取材協力 アンダーアーマー)

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