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「日本は戦術面でレベルが高い」C大阪ロティーナ新監督、今季のテーマは?

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セレッソ大阪のロティーナ監督

 低迷していた東京ヴェルディを2年連続でJ1参入プレーオフに導き、今季からJ1のセレッソ大阪に就任したロティーナ監督。日本に来て驚いたのは「J2の戦術面でのレベルの高さ」だという。そんな知将は日本のトップカテゴリでどんなサッカーを展開するのか。キャンプ中、DAZNのインタビューに応えた。

—新たなチームの監督に就任し、キャンプ中盤までの印象は?
「ここに来る前から彼らの試合は見ていたので、彼らの質の高さは知っていた。その印象を確認していく作業を3週間してきた。より深く彼らを知ることができたと思っている。特に彼らの特徴だけでなく、どのように我々のプレーモデルに適応していくか、その部分をよく見ることができた」

—C大阪の印象と、今季のテーマは?
「セレッソにはクオリティーの高い選手が揃っている。たまたまスタジアムで川崎フロンターレとの富士ゼロックススーパーカップを見ていたが、すごく良い印象を持っていた。テーマはプレーモデル全体だ。特に攻撃と守備の局面、ボールポゼッション、またそこから前進していくこと、守備のスライド。それらをより強調してやってきた。これからはカウンター、ボールを奪われた時にリトリートするところ、プレッシャーをかけるところを詰めていきたいと思っている」

—これまで経験してきたJ1とJ2で戦い方の違いはあるか?
「違いはもちろん選手の質だ。もちろん2部にもいい選手はいるし、1部でプレーできるクオリティーを持った選手がいるのも事実。ただ1部のチームには基本的にレベルの高い選手が集まっている。レベルの高い選手というのは、より限られた時間、より狭いスペースでプレーできる選手。戦術面では以前から言っているが、J2の戦術面でのレベルの高さには驚いた。まだ1部では戦っていないのでわからないし、調べなければいけないが、日本は戦術面でレベルが高い国だと思っている」

—監督のサッカーのキーワードは「ポジショナルプレー」と言われるが、基本的な概念は?
「ポジショナルプレーという言葉があるが、もちろんボールを支配することが重要だけれど、ただ前に進まなければ意味がないし、ただボールを支配するだけのポジショナルプレーは好きではない。ただ、前進してスペースを作るだけではなく、スペース内でどうプレーするかも、チームとしてシェアしていく必要がある。攻撃面でも守備の面でも同じだ。ボールを持っているけれど、エリアの中で点を取れないチームは好きではない」

—この日は新加入の都倉賢選手と話していたが、彼の評価と期待は?
「彼は自分の経験があるし、チームにはないキャラクター(特長)をもった選手。チームの中に異なる特徴を持った選手がいるというのが重要だと思う」

—開幕戦はヴィッセル神戸が相手だが、どんな印象を持つか?
「神戸は素晴らしい補強をしていて、上位に進出する可能性の高いチームだと思う。特にアンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャという選手たちは我々スペイン人にワールドカップ優勝をもたらしてくれたので感謝もしているし、それと同時に戦えることが誇らしい。二人がいるだけで偉大なチームと言うことができる。監督もポジションとポゼッションを重視して、スペインでも経験のあるとてもいいサッカーをする監督だ」

—今シーズンの目標は?
「まだリーグは始まっていないので、まだ対戦相手も見ていない、その段階で目標決めるのは段階が早い。我々の目標はいいサッカーをする。観客、セレッソのサポーターが喜んでくれるサッカーをする。プラス結果だ」

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