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17歳久保建英が開幕戦で示した進化…「10代で学べたのは大きな収穫」

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自身初の多摩川クラシコで成長ぶりを見せたMF久保建英

[2.23 J1第1節 川崎F0-0FC東京 等々力]

 開幕スタメンの期待に応え、大きなインパクトを残した。今季、FC東京にレンタル復帰したMF久保建英は史上3番目の若さとなる17歳8か月19日で開幕戦先発の座をつかみ、右サイドハーフの位置で後半32分までプレー。昨季からプレーの強度を上げ、王者川崎Fを相手に攻守で魅せた。

 特に進化が際立ったのは、献身的な守備と体の強さだった。前線から鋭くプレスをかけ、ポジショニング良くセカンドボールを回収。さらに、体幹トレーニングで鍛えたフィジカルの強さを発揮。前半39分には縦に仕掛けようとしたDF車屋紳太郎に体を入れてボールを奪取し、守備から攻撃につなげた。

「チームの勝利が最優先という中で、一人ひとり特徴があると思うんですけど、チームに求められるコンセプトができないと試合に出られないのは当たり前。この一年でしっかり学べた。10代の早いうちに学べたのは大きな収穫。その中で攻撃の時は自分の特徴を出して、アクセントになればいいと思います」

 求められる役割を果たし、新スタイルを見せる中、突破力やテクニックも健在だった。前半41分にはPA右45度の位置でFKを獲得。ポイントに立ったMF東慶悟に譲られ、久保が左足で狙った鋭いキックは低い弾道でゴールに向かうと、惜しくも右ポストを直撃。持ち前の左足キックでゴールを脅かせば、精度の高いパスを繰り出し、カウンターの起点となった。

 自身初となる多摩川クラシコの舞台で存在価値を証明するプレー。2011年にバルセロナのカンテラに渡る前は川崎Fの下部組織に在籍した。著しい成長ぶりを見せ、Jリーグ王者と互角以上に渡り歩いた17歳。自らは「及第点のプレーだった」と冷静に受け止め、「アウェーでしっかり勝って、ホームの開幕戦をいい形で迎えられるようにしたい」と前を見据えていた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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