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指揮官絶賛!鳥栖に久保建英と誕生日が3日違いの17歳新星現る

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Jリーグデビューを飾ったMF松岡大起

[3.2 J1第2節 神戸1-0鳥栖 ノエスタ]

 サガン鳥栖のスタメンに見慣れない名前があった。MF松岡大起。2001年6月1日生まれ。FC東京でプレーするFW久保建英と、誕生日がわずか3日違い(久保は6月4日生まれ)の17歳。サガン鳥栖U-18に在籍する2種登録選手だ。

 先発で出ることは週の初めの練習ではすでに感じていた。開幕戦を4失点して落としたチームへの起爆剤。ルイス・カレーラス監督は怖いもの知らずの若武者に賭けた。チームとしての結果は伴わなかったが、ワールドクラスの選手を相手に憶することなくプレーした17歳を「両チームを通じて一番良かった」と大絶賛した。

 それでも本人はレベルの差を痛感させられたという。相手のスタメンにはMFアンドレス・イニエスタやFWダビド・ビジャ、MFルーカス・ポドルスキ…。これまでゲームの中の存在だったプレーヤーが目の前にいる。「選手として本当にすごいなと思った。ボールの持ち方、目線……すべてのプレーが見ていて勉強になった」と、“世界の広さ”を思い知らされた。

 しかしそれと同時に手ごたえもあった。自身の武器としているプレーの連続性が通用したこと。そして普段主戦場とするユースの試合では味わうことの出来ない、心地よい緊張感、疲労感を味わうことができた。

「90分フルで走れるような体にしていかないとダメだと思った。自分はシャドーもインサイドハーフも出来る。ボランチが本職?本職は自分の中ではなくて、代表でもSBをやったりした。そこは自分の強みとしてあるのかなと思います。でももう一回、努力が必要なのかなと思いました」

 意識するのはやはり同学年の久保建英。ライバルは昨年J1で初ゴールを決め、今季はFC東京で開幕から主力としてプレー。松岡は今年1月のU-20日本代表候補合宿に参加したが、負傷した久保の代役としての招集だった。常に一歩先を行く存在。

「久保君の良さと自分の良さは違うけど、試合に出るというところで負けたくない。常にライバル視しています。代表も久保君が最初に選ばれていて、自分は久保君が怪我して緊急招集で呼ばれた。そういうところの悔しさも常に持っている。久保君を超えられるような存在になっていきたいです」

 高校3年生に上がる直前に掴んだプロとしての第一歩。「今日のデビューは最初の一歩ですが、今日だけ良くても次の試合が悪いと意味がない」。意識は常に高く。チームを勝利に導いてこそ、新星の輝きはより鮮やかになる。
 
(取材・文 児玉幸洋)
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