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元東洋大10番の山形FW坂元達裕がプロ初先発! 木山監督「本当にポテンシャルある」「もっとやれる」

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プロ初先発を果たしたFW坂元達裕

[3.3 J2第2節 横浜FC 0-2 山形 ニッパツ]

 開幕戦の岐阜戦(0-2)では途中出場でプロデビュー。そして今節はプロ初スタメンを飾った。モンテディオ山形のルーキーFW坂元達裕はプロの階段を一歩ずつ上っている。

 1996年生まれの坂元はFC東京U-15むさしから前橋育英高に進学し、2014年度の第93回全国高校サッカー選手権で同校初の準優勝に貢献。関東大学リーグ1部の東洋大では10番を背負い、万能アタッカーとしてチームをけん引した。

 今季加入した山形ではキャンプから木山隆之監督にアピールを続け、「ずっと存在感を見せてきて、トレーニングマッチでも得点を重ねていた。チームのやり方にも非常にフィットしている感じがあったので、十分に使える目処が立った」(木山監督)と、開幕2戦目でスタメンの座をつかんだ。

 与えられたポジションは3-4-2-1の2シャドーの一角。前半は思うように攻撃に絡めない場面も見られたが、後半に入ると周囲とのコンビネーションや個人技で存在感を増していく。最大の決定機は後半9分だった。

「相手の背後は常に狙っていけと木山さんにも言われていた」。左サイドのMF中村駿が緩やかな弾道のロングパスを送ると、坂元が右からPA内中央に走り込み、胸トラップから左足のボレー。しかし、シュートは相手GKの正面を突き、思わず地面を叩いて悔しがった。

「(中村)駿くんから裏にめちゃくちゃいいボールが来たので、あとはトラップして押し込むだけだったんですけど、体勢が崩れてGKの真ん中に行ってしまったので、次は何としても決めないといけないと思います」

 チームは2-0の完封勝利を収め、開幕2戦目で今季初白星。坂元自身もプロの厳しい練習をこなして「大学の時よりも完全についてきた」というスタミナでフル出場を果たした。ただ、やはりゴールチャンスを逃した場面が心に引っかかっているようだ。

「結果的に勝てたから今日は悪くなかったと思えるんですけど、決定機も何本か外していますし、今日のプレーで負けてしまったら後悔が残る部分もあったと思うので、守備もできてしっかり得点も決められてアシストもできる選手になっていかないといけないなと思います」

 指揮官も「いいパフォーマンスを見せた」と称賛しつつ、「もっとやれる。ポテンシャルは本当にある選手」とルーキーに発破をかける。「(次節も)試合に出られるチャンスがあったら、何としても点を取りたい。もっとゴールに絡んで、チームを勝たせられる存在になれたらいいなと思います」(坂元)。ストイックな上昇志向が、自身を理想の選手像へと近づけていく。

(取材・文 阿部哲也)
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