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鳥栖17歳松岡に惚れ込むカレーラス監督、最も評価するポイント語る

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公式戦3試合連続でフル出場したMF松岡大起

[3.10 J1第3節 FC東京2-0鳥栖 味スタ]

 サガン鳥栖ルイス・カレーラス監督が“新星”MF松岡大起の先発起用を続けている。J1第2節神戸戦(0-1)で抜擢された2種登録の17歳はJデビュー戦でフル出場を果たすと、6日のルヴァン杯仙台戦(1-3)、中3日のJ1第3節FC東京戦と公式戦3試合連続でフル出場した。

 ユースではボランチを主戦場としたが、直近2試合はトップ下でプレー。この日は左サイドハーフで先発し、カレーラス監督からは「相手のサイドバックにプレスをかけて蹴らせないように」と送り出された。「自分の力を出してチャレンジしようと思った」。対峙した日本代表DF室屋成に当たり負ける場面もあったが、臆せず激しいバトルを繰り広げた。

 ユースからトップチームに舞台を移した17歳は「一番の違いは緊張感」と率直に語る。大観衆にはまだ慣れないが、緊張感の中でも冷静にプレー。退場者が出たあとはボランチを担い、豊富な運動量で広いスペースを埋めた。味方のカバーにゴール前まで戻り、激しく体を寄せて相手FWの突破を止めるなど、タフなディフェンスで貢献した。

 終了間際にはFKから決定的なチャンスをつくった。プレースキッカーを任せられているのも指揮官からの信頼の証だが、「キックの質もまだまだ。もっと練習して相手が嫌なボールを蹴らないといけない」と向上を誓う。

 J1の強度に直面する松岡が「体の強さとスピード感、判断の速さが違う」と課題を挙げる一方、カレーラス監督はそのポテンシャルを見つめる。「非常に未来がある選手。日本代表の監督にしっかり見てほしい」と、前節に続いて賛辞を送った。

「まず彼のことを評価している一番の要素は、謙虚なところ。学ぶ意欲。それを17歳の選手がやれている。指導者が求めたことをこなす。正しく出来ている。もちろんもっと要求したい。なぜならもっとできるから」。監督の信頼は揺るがず、期待を込めた抜擢は続きそうだ。開幕3連敗、無得点で最下位に沈む中、指揮官は17歳に光明を見出していた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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