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報われないトーレス、苛立ち募らせ“報復”…審判に皮肉も「日本サッカーは違うものなのか」

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FWフェルナンド・トーレスは悲しげな表情

[3.10 J1第3節 FC東京2-0鳥栖 味スタ]

 フラストレーションが募っていた。ピッチ上で審判への苛立ちを見せたサガン鳥栖FWフェルナンド・トーレスは試合後、「サッカーは日本では違うものなのかなと感じる。ちょっと、日本のルール本を買って勉強するつもりだよ」と冗談交じりに皮肉を言った。

 後半16分にMF高橋秀人が2枚目の警告で退場。最初の交代でMFイサック・クエンカが投入された直後にプランは崩れた。迎えた後半22分、センターライン付近でボールを持ったトーレスは後ろからMF高萩洋次郎に足を掛けて倒されると、立ち上がってすぐに高萩にタックルを見舞い、突き飛ばした。この報復行為にはイエローカードが出され、トーレスは審判に抗議した。

「もちろん審判という存在はミスを犯すし、人間は全員ミスをする。もっと、僕がルールというものを理解したほうが良いのかなと思っている」

 このシーン以前にもトーレスが審判に抗議する姿は見られたが、苛立ちの原因はほかにもあるかもしれない。チームは開幕3試合で無得点。味方にチャンスを演出しても得点源の自身にはいい形でパスが入らず、相手CBのマークにも苦しみ、シュート数は1本だった。

 チームは数的不利の中、スコアレスで耐えたが、終了間際に2失点。開幕3連敗を喫した。最下位からの苦しいスタートとなっているが、「チームは本当によくやっていたし、よく戦った。1人少ない状態でも自分たちの姿勢は見せられたと思う」とトーレス。ルイス・カレーラス監督は「この道を続けていけば勝ち点は入るので待っていてほしい」と説いた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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