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トーレスの代役で今季初先発の豊田陽平、意識する“引退”…「今日がラストという思いで」

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今季初先発した豊田陽平

[3.29 J1第5節 横浜FM0-0鳥栖 日産ス]

 今季初の連勝を狙ったサガン鳥栖だが、横浜F・マリノスと敵地で0-0で引き分けた。今節は前節で負傷したFWフェルナンド・トーレスが欠場。FW豊田陽平が今季初の先発出場となっていたが、シュートゼロで後半33分に途中交代となった。

 ただ被シュート18本と3倍以上のシュートを浴びた中で無失点で耐えてのドロー。豊田も前線から献身的なプレスをかけて、チームとしての狙いを追及していた。「まずはポジティブに捉えている」。この言葉は本音だろう。

 昨年夏に2年ぶりに鳥栖に復帰した豊田だが、リーグ戦8試合に出場したものの、すべて途中出場。鳥栖でのリーグ戦の先発は16年11月3日以来となっていた。「今日がラストという思いでやらないといけないと思っていた」。この言葉もまた、本音だろう。

 1試合1試合が勝負と位置付ける。星稜高で本田圭佑の一学年先輩、来月11日の誕生日で34歳になる。「引退」という文字が現実的に頭をかすめる年齢になった。

「引退が近づいてきている中で、引退するころには出来るだけ多くのゴールを記録していた方が箔が付くと思う。でも記録に残らない部分でも、引退するんだなと思ってもらえるような選手で終われるようにしたい」

 鳥栖でプロとして生きていく上で最も大切な「献身性」を学んだと改めて感謝を語った豊田。かつてのエースはこのままでは終わらない。

(取材・文 児玉幸洋)
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