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川崎F田中碧が同期をアシスト、知念の「どけ!どけ!」にジャンプ

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プロ3年目の同期のゴールをアシストしたMF田中碧

[4.5 J1第6節 川崎F 1-1 C大阪 等々力]

 リターンパスを待っていた。川崎フロンターレFW知念慶が同点ゴールを挙げた後半4分のシーンはMF田中碧も上がっていた。「ワンツーを狙っていた」とリターンを待っていたため、ゴール前に走った動きは知念と重なった。

 右後方のMF家長昭博からのクロスが入り、ペナルティーアーク付近の田中は胸トラップで前方の知念につなぐ。これを受けた知念は相手DFマテイ・ヨニッチと入れ替わり、GKの位置を見て右足を振り抜いた。弾道にいた田中はシュートを邪魔しないようジャンプ。「『どけ!どけ!』と言われていたので。絶対に当たりたくないなと思っていた」と笑顔で明かした。

 川崎Fの下部組織出身、プロ3年目の20歳は負傷したMF大島僚太の穴を埋め、公式戦5試合連続で先発出場を果たしている。2017年の入団は大卒の知念と同じ。揃ってスタメン出場を続ける同期のゴールをアシストし、「当たらなくて良かった」と安堵の表情。この場面を振り返った知念も「俺が前を向いていたので」と表情を緩めた。

 チームのボランチには大島とMF守田英正が君臨し、昨季までは出場機会が限られた。昨年9月15日の第25節札幌戦(7-0)でJ1初出場を飾り、途中出場で初ゴールを記録。連覇決定後となった昨年11月24日の第33節FC東京戦(2-0)で負傷の大島に代わって初先発を務め、フル出場を達成した。

 熾烈な定位置争いを受け入れ、「僚太君や守田君を超えていきたい」と語っていた田中。3月13日のシドニー戦FC戦(1-0)で初めてACLの舞台に立ち、タフな連戦も経験した。10日にACLアウェー蔚山現代戦を控えるが、「試合に出られる楽しさが上回っている。疲れとか言ってられない」と意欲をたぎらせた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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