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もう怪我とはお別れ…町田が誇るテクニシャン、MF戸高が流れるようなプレーで復活弾

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町田の先制点を決めたMF戸高弘貴

[4.7 J2第8節 町田1-1甲府 町田]

 胸トラップからの流れるようなプレーについて、本人は「狙っていない」と苦笑い。ただ「シュートを打つことしか考えていなかった」という。前半41分、MF戸高弘貴はジョン・チュングンから上げられたクロスを胸コントロールで受けると、DFを外して右足を一閃。相手を翻ろうして、FC町田ゼルビアに先制点をもたらした。

「フィニッシュでゴール前に行ったときに終わらないと。カウンターを食らいたくなったので、シュート意識を持っていました。その分、相手も引っ掛かったのかなと思います。少し遠かったかもしれませんが、打つことしか考えていませんでした」

 14年から町田一筋でプレーする戸高だが、15年、16年の試合出場なしが示すように、怪我に泣かされることが多い選手でもある。昨年も夏場から度重なる肉離れで長期離脱。リーグ戦の出場は9試合にとどまった。今季もキャンプで怪我をして開幕に間に合わず、3月17日の第4節金沢戦で、ようやく昨年7月以来の試合復帰を果たしていた。

 ただ戸高を欠いた昨季の町田は、リーグ戦を4位で終える快進撃をみせた。チームの好調が嬉しくないわけではなかったが、「必要とされてないじゃないですけど、自分がいなくても勝てるわけじゃないですか。その試合を観るのは辛い時期でした」と素直な気持ちがあったことも隠そうとはしない。

 4試合連続の先発、3試合連続のフル出場となり、ようやくコンディションも戻ってきた手ごたえを感じているという。チームはまだ、開幕から複数得点試合がないため、戸高ら攻撃陣の更なる奮起が期待される。「目標」としっかりと視界にいれるJ1で戦うために。町田が誇る屈指のテクニシャンが復活ののろしをあげた。

(取材・文 児玉幸洋)
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