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「精神的にきつかった」…千葉FW船山、離脱中の複雑な心境

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ジェフユナイテッド千葉FW船山貴之(写真は3月3日のもの)

[4.28 J2第11節 千葉0-0大宮 フクアリ]

 0-0で迎えた後半30分だった。背番号10がタッチライン際に立つ。負傷により、3月30日の第5節京都戦以降、試合から遠ざかっていたジェフユナイテッド千葉FW船山貴之が復帰した瞬間だった。

 3-4-2-1のシャドーの位置に入ると、積極的に動き動いてボールを呼び込み、ドリブルで相手守備網を切り裂こうと試みる。しかし、自身のシュートはゼロに終わるだけでなく、チームに得点も生まれずに試合はスコアレスドローに終わり、「勝ちたかった」と悔しさを滲ませた。

 負傷離脱している際、自身の心境は複雑だった。「チームに勝ってほしいけど、気持ちは複雑で…。でも勝ってほしい気持ちは当然あるから、ケガ人はつらいですよね」。当然だが、チームには勝ってほしいし、勝利すれば嬉しいだろう。しかし、負傷離脱してチームの力になれない状況では、プロ選手である以上、複雑な気持ちになるのも、また当然なのかもしれない。

「今まで試合に出させてもらった中で、2か月の離脱は初めてだったから精神的にきつかった」

 だが、背番号10はピッチへと戻ってきた。江尻篤彦監督就任以降の7試合で3試合を完封、そして複数失点を喫したのは前節横浜FC戦のみと守備は安定し始めている。しかし、7戦4ゴールと攻撃面では課題を残しているだけに、「攻撃の迫力が欠けている。それは俺一人でも変えられるところでもある。一人がそういう姿勢を見せれば皆ついてくると思う」と攻撃をけん引していく覚悟を示した。

(取材・文 折戸岳彦)

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