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「僕のミス」と悔やむ山中、興梠は「俺が逆の立場だったら…」

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浦和レッズMF山中亮輔

[5.3 J1第10節 浦和0-1磐田 埼玉]

 浦和レッズの選手が駆け上がる。試合終盤、カウンターから千載一遇のチャンスが訪れた。しかし、得点には結び付かずにMF山中亮輔は「僕のミスだと思う」と自らを責めた。

 0-0で迎えた後半44分だった。磐田の攻撃をはね返すと、センターサークル内のMFエヴェルトンから守備網を切り裂くスルーパスが左サイドに送られる。ボールに駆け込んだのは山中。磐田のディフェンスが2人に対し、ゴール前にはFW興梠慎三、FWアンドリュー・ナバウト、MFマルティノスが走り込んでいた。

 山中が選択したのはダイレクトでの折り返し。しかし、このボールが長くなり、先頭を走っていた興梠には合わずに流れると、GKカミンスキーにキャッチされて好機を逸した。思わず天を仰いだ山中は「もう一度、映像を見直してみないと分からないけど、僕個人としては中がフリーに見えた。でも、あそこで決めていれば試合は終わっていたと思うので、そこは本当に僕のミスだと思う」と唇を噛んだ。

 シュートを打つという選択肢もあったかもしれないが、中央に走り込んでいた興梠も「俺が逆の立場だったら、パスを出している。もちろん自分でも打てるかもしれなかったけど、確率的にあそこは横パスだったと思うし、自分がヤマ(山中)の立ち位置にいても、同じことをしていたと思う」と振り返った。

 パスが興梠へと届いていれば、得点につながったかもしれない。山中は「最後の質のところで足りなかった」と声を落としながらも、「すぐに試合が来るので切り替えてやりたい」と気丈に前を向こうとしていた。

(取材・文 折戸岳彦)
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