[5.4 J2第12節 大宮2-1愛媛 NACK]

　記念すべき節目の“1号”だ。大宮アルディージャDF河面旺成は新元号「令和」を迎えた初陣で待望のプロ初ゴール。2017年に明治大学から加入し、プロ3年目で記録したゴールがチームの“令和1号”となり、「持ってますね」と喜んだ。

　チームはミスから前半9分に失点したが、ラスト10分でセットプレーから2ゴールを奪取。後半34分、左CKのチャンスにMF大前元紀が右足で浮かせたクロスを入れると、ゴール前に動き出した河面がヘッドで叩き付け、試合を振り出しに戻した。

　殊勲の同点ゴールの背景には高木琢也監督の“助言”があったようだ。

「昨日監督と話していて『お前、点取ってないやろ』と言われた(笑) コーナーで(ゴール前に)入っていくときにボールの軌道を見て動きを変えた方がいいんじゃないかと、監督に言われたことを意識したゴールだった」

　後半42分にはFKから2点目が生まれ、土壇場で逆転に成功。8試合無敗で暫定首位に浮上した。「今日のような試合でしっかり結果を出せたのは、チームとしての底力が出たと思う」。前日3日に25歳の誕生日を迎えたヒーローは試合後、サポーターから盛大なバースデーソングで祝福された。

(取材・文　佐藤亜希子)

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