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17歳の決勝点に「大きな結果」…長谷川監督「狙って久保を置いたわけじゃない」

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FC東京を率いる長谷川健太監督とMF久保建英

[5.12 J1第11節 FC東京1-0磐田 味スタ]

 狙い通りではなかったかもしれない。しかし、ボールは17歳の足元に向かってくる。FC東京MF久保建英が左足で強振したシュートは勢いよくネットに突き刺さり、チームに1-0の完封勝利、そして勝ち点3をもたらした。

 FC東京のCKキッカーは前半から久保が務めていた。しかし、決勝点が生まれた後半39分のCKではDF太田宏介がキッカーを務めている。久保は「自分が右サイドで、太田選手が左サイドでプレーしていた。右は自分の方が近いので自分が行こうと思っていて、左は太田選手が近かったので」と、その理由を明かした。

 ベンチから戦況を見守っていた長谷川健太監督も「(久保が)質の高いボールを蹴るので、基本的にはキッカーでスタートしたけど、スペシャルなキッカーがいる。ベンチから指示を出したわけではなく、太田の方が近かったので、その流れで蹴ったと思う」と同様のことを話している。

“試合の流れ”でキッカーを務めた太田が蹴り出したCKからゴール前は混戦となり、相手のクリアボールに反応した久保の左足から決勝点が生まれた。久保は「何の予測もしていなかったけど、こぼれてきたボールが自分のところにきた」と答え、長谷川監督も「キッカーを変えるのは相手が対応しづらい一つの方法だと思うけど、狙って久保をあそこに置いたわけではない」と振り返っている。

 キッカーもポジションも狙ったものではなかったかもしれないが、久保が今季初ゴールを記録し、チームは無敗を継続させた。指揮官は「良い形で結果としてウチに転がってきた。建英が点を取ってくれたのはチームにとっては大きいなという結果だった」と喜びを表した。

(取材・文 折戸岳彦)
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