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微妙なジャッジに猛抗議も…湘南FW武富は“説明”に納得「しょうがない」

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西村雄一主審を取り囲む湘南ベルマーレの選手たち

[5.31 J1第14節 湘南1-2横浜FM BMWス]

 湘南ベルマーレFW武富孝介がピッチに倒れ込むと、プレーを流した西村雄一主審を多くの選手たちが囲い込んだ。2週間前を想起させる誤審疑惑に会場は一時騒然となったが、西村主審の説明を受けた選手たちは落ち着いた様子。手続きには疑問が残ったが、結果的に一大事を免れる形になったようだ。

 問題の場面が起きたのは前半27分、湘南はGK秋元陽太がロングキックを前線に送り込むと、空中戦を競り合ったFW指宿洋史とDFチアゴ・マルチンスが交錯し、ボールはそのまま最終ライン裏へ。武富がフリーで突破したが、ペナルティエリア際でカバーリング対応したDF畠中槙之輔に後方から倒された。

 接触は一定の強さであったように思われたが、西村主審はファウルを告げずにプレーを続行。ボールを拾ったGK朴一圭がボールをタッチラインに蹴り出すと、湘南の選手たちはこぞって西村主審を囲い込んだ。湘南は第12節の浦和戦でゴールを巡る誤審に苦しめられただけに、サポーターからも大きなブーイングが降り注いだ。

 しかし、西村主審は横浜FMエンド側の副審に歩み寄ると、その場でコミュニケーションを開始。空中戦での接触有無を西村主審から助言を受けたとみられる副審はすぐさま旗を上げ、オフサイドのジェスチャーをした。武富もその場で「オフサイド」という説明を受け、「明らかに引っかかっていたけど、オフサイドだったならしょうがない」と納得したようだ。

 ところが、オフサイドならば間接FKで再開するはずが、リスタートは湘南のスローインからだった。その場で湘南の選手は横浜FMにボールを返したものの、選手たちの間には戸惑いもあったようだ。畠中は試合後「(秋元から)ボールが出た時点でもオフサイドだったし、競り合いでもオフサイド。ただ、オフサイドなのに真ん中から始まったので驚いた」と振り返った。

 もっとも、これは結果に影響するほどのものではなかったため、畠中がフォーカスしたのは自チームの対応について。直前にMF扇原貴宏の負傷で10人になっていたため「プランを変えざるを得ない部分はあった」と述べつつも、「もう少しやりようはあったと思う。パスミスが多くなっていたし、個人的には悔しい試合だった」と語った。

(取材・文 竹内達也)
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