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「一番やばかった」デ・ブルイネ、対峙した横浜FM4選手の“証言”

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マンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネ

[7.27 EUROJAPAN CUP 横浜FM 1-3 マンチェスター・C 日産ス]

 ロシアW杯で日本代表の前に立ちはだかったベルギー代表MFケビン・デ・ブライネは、あれから約1年の時を経て再び日本に衝撃を与えた。トップフォームではない中での1ゴール1アシスト。横浜F・マリノスの選手たちは次々にその名を挙げ、「全てにおいてすごかった」「すげえなという印象が一番」と称えた。

 まずは前半18分、MFダビド・シルバのパスを受けると、敵陣右のペナルティエリア角を侵攻した。「GKとDFにすごく速いボールを入れてくるイメージだったので、そこを切りに行ったら見事に切り返された」(DF畠中槙之輔)。入念にスカウティングしていた日本代表DFはいとも簡単に抜き去られ、左足で強烈なシュートを叩き込まれた。

 シュートを受けたGK朴一圭は次のように振り返る。

「切り返す部分は想定していたけど、ただやっぱりシュートがめちゃくちゃ速かったです。正直に言って、あんなインパクトでくるとは思っていなかった。反応しても遅れているので、それが世界との差なのかな……いやむしろ、あれを止めるキーパーがいるのかなって聞きたいです。あの距離、世界でも撃ち抜かれちゃうんじゃないかな」。

 さらに同点で迎えた前半40分、今度は右足アウトサイドのロングスルーパスで切り裂いた。「ワンツーでボランチがかわされたのはあったけど、そこからのデ・ブルイネのスルーパスはえげつないなと思いました」(畠中)。ハイラインの横浜FM守備陣はこの一本で決壊。FWラヒーム・スターリングが猛スピードで抜き切り、勝ち越しゴールを奪った。

 4-3-3では同じポジションを担うF三好康児は「やっていても『すげえな』って印象が一番というか、そこ見えているんだというところ、このテンポでそこを出せるのかというところ」と絶賛。「つなぐだけじゃなく、常に一本のパスで裏を狙ってくるシーンがあったし、その判断で常にいろんな選択肢がある」と長所を認めた。

 また、スピードには自信を持つFW遠藤渓太が前半29分、後方からのチャージで警告を誘われる一幕もあった。「全速力で走ったけど、ドリブルしているのに僕より速いし、ファウルに行ったのに倒れなかった」。その場面を驚きまじりに振り返った21歳は「みんな言っていたけど、全てにおいて一番やばかった。すごかったです」と称えるしかなかった。

 ただし、一度屈したからといって、これからも負け続けるわけにはいかない。

 朴は「世界のトップはああいうシュートを打ってくることを経験できたので、それをイメージして練習から取り組んでいけば少しでも近づいていけるんじゃないかな」と振り返り、畠中は「向こうの世界じゃないと感じ取れないタイミング、間合いがあるんだなと思った」と刺激を受けた様子。この一戦を価値あるものにするため、日々のトレーニングに取り組んでいく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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