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電撃移籍の田中達也、突破力示した大分デビュー「ガンバの練習で余裕と自信」

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大分に加入したMF田中達也が新天地デビュー

[7.27 J1第20節 川崎F 3-1 大分 等々力]

 新天地デビューでいきなり躍動した。今夏、ガンバ大阪から大分トリニータに完全移籍で加入したMF田中達也が左ウイングバックで先発出場。チームに3度の決定機をもたらし、序盤はフルスロットルだった。

 まずは前半5分、高い位置でMF長谷川雄志からクロスを受けると、左サイドから鋭く中央に切れ込み、挨拶代わりのファーストシュート。さらに8分、右ウイングバックのMF松本怜がクロスを入れ、ファーサイドの田中が右足ボレーを打ったが、わずかに枠外。25分にも松本の右クロスを左45度の位置から狙うなど、連続でゴールに迫った。

 王者に脅威を与えたのは、加入間もない背番号50だった。電撃移籍から約2週間と短い期間だったが、新チーム初陣でダイナミックな突破力を発揮。鋭いドリブルで切り裂き、カットインからフィニッシュに持ち込めば、縦に仕掛けてクロスを配給した。

 わずか半年での退団となったが、G大阪で得たものは大きいようだ。

「ドリブルはガンバで高いレベルで練習できたことで、ボールを持っていることに余裕が出てきたのはあると思う。ガンバで強度の高い練習を毎日して、レベルの高い選手とやってきたので良くなったのかな。自信を持ってボールを持って、自信を持ってドリブルが出来ているのかなと思います」

 新天地でいきなり存在感を示し、「最近さらに感覚が良くなっている。突き詰めて、自分の勝負したいところを周囲に理解してもらえればもっと良くなる」と語った田中。短い期間でチームへの適応ぶりを見せ、「(昨シーズンまで在籍した)熊本でやっていた戦術に似ているところがある」と指摘した。

 前半に放った3本のシュート数はチーム最多。初先発で攻撃にアクセントを加え、フル出場を果たした。しかし、流れを失ったチームは1-3で敗れ、「こうして夏に入ったので、チームの勝利に貢献しないといけない」と悔やんだ。一方で片野坂知宏監督は「仕掛け、スピード、クロス。サイドでトライしてやり切ってくれた。新しい戦力として加わってくれて、パワーを出してくれた」と高く評価した。

(取材・文 佐藤亜希子)
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