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ポイントはSBの裏…決勝弾の広島MF柏「僕も駿も見逃さなかった」

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サンフレッチェ広島MF柏好文

[8.17 J1第23節 FC東京0-1広島 味スタ]

 練習からやっている形だったという――。スコアレスで試合が進む中、後半16分にスコアが動く。ゴールを陥れたのはサンフレッチェ広島MF柏好文だった。

 左サイドでボールを受けた柏に対し、FC東京の右SBであるDF室屋成が距離を詰めてくると、室屋が上がって生まれたスペースに中央からMF川辺駿が走り込んだ。「SBの裏のスペースに入っていったことがポイント。僕も駿も見逃さずにそこを使い、二列目から入っていくという練習からやっている形を出せた」。川辺にボールを預けると、自身はPA内へと一気に駆け上がる。

 川辺からのリターンパスに勢いよく走り込んだが、コントロールは正確。「入っていくスピード、タイミングとしては相手のシビアなところに入っていけたし、トップスピードの中でしっかりコントロールできた」とファーストタッチでシュート態勢に持ち込み、右足から放たれたボールはGK林彰洋に触れられながらも勢いで勝ってネットを揺らし、値千金の先制ゴールが生まれた。

「ピッチもスリッピーだったので、コースとしてはシビアなゾーンではなかったと思うけど、タイミングをズラして打つことができたから、タイミングを取りにくかったと思う」

 この1点が決勝点となり、チームを勝利へと導いたが、後半アディショナルタイムには2度のチャンスをモノにできずに「2点目を取れるチャンスがあった」と反省も口にする。自身の得点数は7まで伸び、二ケタ得点まで3に迫った。「得点ランキングを見てもウイングバックの選手はなかなかいないと思う。自分自身が得点を取ることでチームが上に行けると思うので、そこは貪欲に。まずは10点を目指してやっていきたい」と上だけを見据えた。

(取材・文 折戸岳彦)
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