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劇的勝利にはもう一つの価値…鳥栖・金監督「彼に対してのリスペクト」

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サガン鳥栖金明輝監督

[8.17 J1第23節 湘南2-3鳥栖 BMWス]

 劇的な勝利を挙げたサガン鳥栖金明輝監督は試合後会見の場で、“パワハラ疑惑”により指揮を自粛している湘南ベルマーレチョウ・キジェ監督に言及し、リスペクトの気持ちを明かした。

 チョウ監督は今月12日、クラブ内でのパワーハラスメント疑惑が一部報道により伝えられ、クラブとの話し合いの末に指導を自粛している。この日は代役として高橋健二コーチが指揮。湘南が一大事を迎えている中、対戦相手の金監督にとってもこれが一つのモチベーションとなっていたという。

 鳥栖は前半8分、攻守の軸のMF原川力が負傷交代を強いられる苦しい立ち上がりを迎えたが、それでも前半のうちにFWイサック・クエンカが2得点を挙げて2-0。その後は一度追いつかれたが、最後は後半アディショナルタイムの決勝ゴールで勝ち点3を奪った。

「湘南さんとやるときはこういうゲームになる。これまでも終盤に逆転して勝っているので想定はしていた」。劇的な勝利に至ったゲームプランをそう語った金監督は「湘南も“柱”がいない中で僕らが負けるのは……。彼に対してのリスペクトも含め、勝ってそういった部分を示したかった」と述べ、チョウ監督の名前を自ら出した。

「僕の中では湘南のチョウ・キジェ監督は目指すべき人というか、指導者としてこのようなチームを作った立派な方だと思う。いろんな部分はあるし、どういう形になるか分からないが、僕としては現場に戻ってこられたらいいなと思う」。

 一方、湘南の高橋コーチは指揮官不在の中、「われわれのサッカーはわれわれにしかできないよ、何も変える必要ないからそこを突き詰めていこう」と伝えていた中での敗戦。「今日のゲームに関しては、僕の初戦という経験のなさもあると思うし、すごく責任を感じている」と悔しい表情を見せた。

(取材・文 竹内達也)
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