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サポータートラブルに横浜FMと浦和が声明を発表、「クラブとして極めて重く受け止めております」

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 横浜F・マリノス浦和レッズは22日、Jリーグからの制裁を受けて声明を発表した。7月13日、日産スタジアムで開催されたJ1第19節で両クラブのサポーターがトラブルを起こし、8月22日にはJリーグから制裁金200万円などの処分を下されていた。

 トラブルは7月13日の試合開始前に発生。浦和の公式サイトによると、一部の浦和サポーターによるスタンドでの事前応援準備の終了時間が1分30秒超過した事が理由となり、浦和側入場ゲートの開門時間が15分以上遅れる事となったことが発端に。その遅れに抗議する一部の浦和サポーターが横断幕掲出禁止エリアに横断幕を掲出した。横浜FMのサポーター約40名がこの行為を見て、緩衝エリアに侵入。浦和側スタンドに詰め寄り、フェンス越しで浦和サポーター約20名と揉み合いになり、双方の暴力行為により負傷者も発生した。また、浦和サポーターによる緩衝エリアの人のいない場所への傘投げ込みもあったという。

 横浜FMはクラブ公式サイトで「両クラブのファン・サポーターの皆さまをはじめ、サッカーを愛する大変多くの方々に対し、ご迷惑とご心配をおかけしましたこと、改めて深くお詫び申し上げます」とコメント。Jリーグからの制裁とは別に、管理監督責任の明確化のために黒澤良二社長の報酬10%を3か月間減額、また競技運営の担当部長に厳重注意の処分を下したことを伝えている。

 また、再発防止については①ホームゲーム実施におけるクラブ内運営体制の見直し、②危険度に応じた緩衝エリアの警備体制の見直し、③ビジタークラブに対し、ビジターサポーターへのルールの周知徹底協力を再度依頼する、の3点を挙げている。

 トラブルに関わった横浜FMサポーターについては今月2日に処分を発表しており、主導した1名に対して横浜FM出場8試合(7月20日のJ1第20節・ヴィッセル神戸戦から8月31日のJ1第25節・ガンバ大阪戦までの公式戦8試合)のスタジアム入場禁止、主導1名を除く約40名には厳重注意としている。

 また、浦和も同日にクラブ公式サイトで声明を発表。立花洋一社長の役員報酬自主返納(10%・5か月)に加え、競技運営部の本部長・部長に厳重注意をしている。また、横断幕掲出禁止エリアに横断幕を掲出したサポーター、傘を投げ入れたサポーターの双方に対して、横浜FMと合意の上で厳重注意し、二度と違反行為をしないことを誓約させたという。

 浦和サポーターによる横断幕掲出トラブルは今シーズン4回目に。浦和は「クラブとして極めて重く受け止めております。掲出禁止エリアに横断幕を掲げることは許されるものではありません。また、原因のいかんを問わずルールに反する行為は決して許されるものではありません。今後は、いかなる理由があろうとも、サポーターにルールを遵守するよう、クラブが責任をもって対応して参ります」と伝え、スタジアムルール遵守を徹底するための取り組みを更に強化していくことを誓っている。

 浦和の立花洋一社長は「今後、浦和レッズはルール違反や暴力行為を根絶します。もしそのような行為が行われた場合、厳しい処分を科していきます」とコメント。「今後、浦和レッズが同様の違反を繰り返した場合は、そのことを重く考慮して制裁金以上の制裁を科すこととするとJリーグからも伝えられております」と同様のトラブルへの厳しい態度を示し、「2014年の差別的横断幕事案に端を発した無観客試合やすべての横断幕掲出禁止に至った苦しい過去を二度と繰り返してはいけません」と強調している。

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