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ビビった采配!? 柏MF瀬川祐輔「今までやったことがなかった」

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柏レイソルMF瀬川祐輔(写真は4月3日のもの)

[8.31 J2第30節 柏1-1新潟 三協F柏]

 初体験となった。左サイドハーフの位置で先発出場した柏レイソルMF瀬川祐輔。ハーフタイムを挟んで任されたポジションは、右SBだった。

 立ち上がりから新潟にペースをつかまれ、同13分に早々と先制点を献上。その後も思うように攻撃の形を作れない柏は、カウンターから危機を招く場面もあった。完全に相手に主導権を握られたまま前半を終えると、ネルシーニョ監督はシステムを4-2-3-1から4-3-3へと変更。そして、瀬川には右SBへのポジションチェンジが言い渡された。

「今までSBをやったことがなかったので、ビビったし、ちょっとやりたくないなと思った(笑)。守備で失点に絡むのが怖い部分もあったし、ビルドアップも大丈夫かなと思った」

 試合後に素直に胸の内を明かした瀬川だったが、ピッチ上で躍動。「『SBに入れ』とだけ言われたけど、いつもミーティングで監督がSBに要求していることを意識した」ときっちりチーム内での役割をこなす。攻め上がりを自重する場面もあれば、前方のMFクリスティアーノにボールを預けて右サイドを果敢に攻め上がる場面もあり、試合状況に応じてプレーを選択。本職ではないという守備でも体を張り、鮮やかにボールを奪い取ることもあった。

「周囲が見えた。いつも相手を背負っている分、背負わなくていいので、相手がどこから来るかも分かるし、やりやすさもあった。今までプレー経験はなかったけど、自分のキャリアを考えると良い経験だったと思う」

 後半に入って攻勢を強めたチームは後半18分に同点に追い付いて、その後も圧力を掛け続けたが勝ち越し点は生まれずに1-1のドロー決着。連勝は11で途切れたものの、「いつかこういうときは来る。運が良かったのは上位チームが引き分け以下だったし、負けていないこと。もう一度引き締める意味で引き分けはポジティブに捉えていい」と前だけを見据えた。

(取材・文 折戸岳彦)
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