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なかった自分の名前…柏DF古賀太陽「厳しい状況にいると理解している」

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柏レイソルDF古賀太陽

[8.31 J2第30節 柏1-1新潟 三協F柏]

 自身の名前はなかった。柏レイソルDF古賀太陽は前日の30日に発表された北中米遠征を行うU-22日本代表に選出されず、「悔しいけど、選ばれなかったことがすべて」と唇を噛んだ。

 今季はレギュラーとしてシーズンを過ごしている。新潟戦でも左SBの位置に入ったが、前半は「相手に勢いがあって、思ったような形でボールを前に運べなかった」と主導権を明け渡し、前半13分には「自分の背後を取られてしまった」とスペースを使われて先制点を献上してしまった。後半はシステム変更が奏功し、後半18分に同点に追い付く。

 古賀自身も幾度となく敵陣深くへと進出して攻撃に厚みを加えたが、勝ち越しゴールは生まれずに1-1のドローに終わり、連勝は11でストップした。「(連勝は)意識していなくても、意識してしまうようなところはあった。ただ、11連勝が途切れたというよりは、今日の試合に勝てなかったことに対しての悔しさや反省がある。こういう試合をいかに勝ち切れるようにするかが大事」と振り返った。

 東京五輪世代の古賀は、森保一監督就任後、初の公式大会となった18年1月のAFC U-23選手権にこそ招集されたが、その後は代表から遠ざかった。さらに、約1年5か月ぶりに“復帰”した今年6月のトゥーロン国際大会では負傷のために途中離脱。チームは初の決勝進出を果たしただけに、「やれるものなら、実際に自分がピッチに立って、その場を経験したかった」と悔しさを滲ませる。

 しかし、立ち止まってはいられなかった。「そうなってしまったからにはチームで結果を残すのがすべてだと割り切った」と柏での試合に集中。6月22日の第19節千葉戦からチームは破竹の11連勝を飾って首位を走り、古賀もその間の全試合で先発出場を続けていた。だが、U-22日本代表選出は叶わなかった。

「試合に出続けているからといって、簡単に入れるような世界ではないと思っている。良ければ呼ばれるのは当然だと思うので、もっともっと、毎試合高いクオリティーでパフォーマンスを続けないといけないし、足りない部分が多かったと思う」

 東京五輪まで1年を切った状況での落選となったこともあり、「(U-22日本代表の中で)厳しい状況にいると理解している」と厳しい表情を見せながらも、「柏で結果を残し続けるしかないし、呼んでもらったときに何ができるかが大事だと思うので、そこを意識しながら成長していきたい」と視線を上へと向けた。本大会まで続くサバイバルレースに参戦し続けるためにも、今後もチームで結果を残し続けたい。

(取材・文 折戸岳彦)
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