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堅守の両チームがまさかの…乱打戦制した山形が首位・柏を撃破

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三協フロンテア柏スタジアムでは09年以来10年ぶりに勝利

[9.7 J2第31節 柏3-4山形 三協F柏]

 13試合負けなしで首位を快走する柏レイソルは、4戦負けなし(2勝2分)で6位のモンテディオ山形と対戦。7ゴールが生まれる乱打戦に打ち勝った山形が上位対決を制した。

 4試合連続無失点でその間負けなしの山形は、前節・横浜FC戦(△0-0)から10人が引き続き先発に。今夏岐阜から加入してきたFW山岸祐也が左シャドーとして初のスタメンを飾っている。

 前節・新潟戦(△1-1)に引き分けて連勝が「11」でストップした柏。チーム得点王のFWオルンガがケニア代表に選出されたため離脱し、新潟戦途中からコンバートされたDF瀬川祐輔が引き続き右サイドバックとして先発した。
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 リーグ最少失点(20失点)の柏と、同2位タイ(21失点)の山形。スコアの動かない展開になるかと思われたが、開始早々にゴールは生まれた。10分、山形は敵陣右サイドでFKを得ると、MF中村駿のファーサイドへのボールに山岸が飛び込みヘディングで叩き込んだ。

 セットプレーを重ねていく山形は20分、先制した場面と同じような位置でFKを獲得する。中村のボールをDF熊本雄太が頭で合わせたが、これはGK中村航輔がセーブ。しかし、こぼれ球をFW大槻周平が押し込み、リードを2点に広げた。

 直後には柏もFKを得ると、MFクリスティアーノのクロスをMFマテウス・サヴィオが頭でとらえたが、この至近距離からのシュートをGK櫛引政敏が鋭い反応でセーブし、得点を許さない。

 柏は両サイドから何度も崩して山形を押し込むも、ゴール前でのプレーに精度を欠き枠内までシュートを持ち込むことができず、2点ビハインドのまま前半を終えた。

 後半立ち上がりから攻勢をかける柏は、瀬川のクロスがゴール前で混戦になったところをクリスティアーノが押し込み、開始から4分で1点を返した。

 右サイドからダイレクトパスを何本もつないで展開すると、中村が山岸とのワンツーでペナルティエリアに進入し、右足でゴールに流し込む。13分、山形が再びリードを2点差とした。

 さらに22分、敵陣右サイドで得たFKをFW坂元達裕が左足で直接狙う。GK中村が反応するも弧を描いたシュートはニアサイドを抜き4-1。山形がダメ押し弾を決める。

 意地を見せたい柏は、クリスティアーノとのワンツーで左サイドを突破したマテウス・サヴィオが右足で沈めて28分に1点を返すと、その3分後にはクリスティアーノがミドルレンジから右足を一閃。豪快にゴールネットに突き刺し、再び1点差につめよった。

 その後は勢いを取り戻した柏が猛攻を仕掛ける。クリスティアーノのCKから江坂のヘディングシュートが山形ゴールを襲ったが、GK櫛引が好守を見せる。山形もカウンターから追加点を狙ったがスコアは動かず、4-3で山形が逃げ切りに成功した。

 3か月ぶりの黒星となった柏だが首位は変わらず。三協フロンテア柏スタジアムで10年ぶりに勝利した山形は、暫定ながら3位に浮上した。
 
(取材・文 奥山典幸)

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