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「チャリで10分」の地元・柏で魅せた、山形FW山岸が1G1Aの活躍

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岐阜では今季4ゴールを挙げていた山岸祐也

[9.7 J2第31節 柏3-4山形 三協F柏]

 移籍後初スタメン、初ゴール。この夏の移籍で岐阜からモンテディオ山形へ活躍の場を移したFW山岸祐也は見事に結果を残した。

 前半10分、右サイドで得たFKの場面で、MF中村駿のボールをファーサイドでフリーになっていた背番号40が頭で合わせた。「駿がファーサイド空いてると言って。後はクリくん(栗山直樹)が一番後ろのDFの間に入って釣ってくれたので。たまたま決められました。マグレです(笑)」と謙遜する。

 山形の3点目のシーンでは中村にアシストを“お返し”。後半17分にピッチを退いたが、1ゴール1アシストの活躍で敵地での首位撃破に大きく貢献した。

 柏レイソル戦は想いの強い一戦だった。「(スタジアムから)家までチャリで10分です」という距離で育ち、中学年代は柏ラッセルでプレー。当時、「ちゃらんぽらんだった」という山岸は、「(高校では)寮に入りたい」という希望を持っていた。そこで、元サッカー選手で叔父にあたる小松崎保(現金沢星稜大学監督)の薦めで尚志高校(福島)へ。3年次には選手権でベスト4入りを果たした。

 その後、流通経済大学では3年次に総理大臣杯とインカレで日本一に。当時「2トップを組んでいた」というのが柏で先発していたFW江坂任だ。1学年上の江坂が卒業後に群馬へと進むと、その1年後には後を追うように山岸も群馬へ。江坂が1年で大宮へと移籍してしまったためともにプレーすることはなかったが、現在柏で10番を背負う江坂を「超えないとというか、一番いい見本です」と見据える。

 凱旋試合での勝利に「すごい気持ちよかったです」と笑みを見せるも、「足を軽く痛めてあの時間に交代枠を1枚使ったので、甘いというかもっともっとやらないと」とさらなる活躍を誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

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