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ついに捉えた首位の背中!! 鹿島、FC東京との“天王山”制して勝ち点差『1』

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前半2分に先制点を挙げた鹿島アントラーズ

[9.14 J1第26節 鹿島2-0FC東京 カシマ]

 J1リーグは14日、第26節を各地で行い、2位の鹿島アントラーズが首位のFC東京を2-0で破った。一時は最大『9』だった両チームの勝ち点差は『1』。歴代20冠を誇る常勝軍団が3年ぶりのリーグ制覇に向け、ついに首位の背中を捉えた。

 ホームの鹿島は9月1日の前節・清水戦(○4-0)から先発5人を変更。DF小泉慶、MFレオ・シルバ、MF白崎凌兵、FW土居聖真、FW伊藤翔が新たに入った。FC東京は8月30日の前節・名古屋戦(○2-1)と同じスターティングイレブンを起用した。[スタメン&布陣はコチラ]

 開始早々はつなぎのミスからピンチを招いた鹿島だったが、前半2分にさっそく試合を動かした。MFレオ・シルバが右コーナーキックをファーサイドに蹴りこむと、DF渡辺剛に競り勝ったのはDFブエノ。ふんわりとしたヘディングシュートをゴール左隅に流し込み、今季初ゴールが貴重な先制点となった。

 ビハインドとなったFC東京はFW永井謙佑の裏にボールを集めるも、集中力を切らさない鹿島守備陣に封じられ、決定的な仕事をすることはできない。鹿島は前半21分、MF三竿健斗のミドルシュートがFC東京ゴールを襲うと、23分にはDF小池裕太の左CKに再びブエノが合わせたが、ボールは惜しくも右に外れた。

 徐々にペースを取り戻したFC東京は前半28分、MF高萩洋次郎が三竿に倒されてFKを獲得。しかし、DF森重真人のキックは壁に当たって好機を活かせず。33分、DFオ・ジェソクのクロスに合わせたFWディエゴ・オリヴェイラのヘッドも枠を外れ、前半を無得点のまま終えた。

 鹿島は後半開始時、白崎を下げてMF名古新太郎を投入。その後は一方的にFC東京が押し込んだ。4分、オ・ジェソクのクロスをDF室屋成が折り返し、フリーのD・オリヴェイラが頭で狙うもGK正面。7分には、永井の突破がDF犬飼智也に阻まれ、こぼれ球からMF東慶悟が強烈なシュートを放ったが、GKクォン・スンテが防いだ。

 さらにFC東京は後半11分、高萩の斜めのパスから永井がダイレクトシュートを狙い、15分には永井のクロスに大外から室屋が飛び込むなど、立て続けに決定機を連発。いずれも精度を欠いたものの、得点の香りがただよう。対する鹿島は24分、土居のスルーパスに伊藤が抜け出すも、右足シュートは枠を捉えられなかった。

 鹿島は後半25分、伊藤に代わってFW上田綺世を投入するが、FC東京の主導権は変わらない。26分、波状攻撃からD・オリヴェイラのシュートが枠内を襲ったが、ここでもクォン・スンテが立ちはだかった。ところが33分、鹿島は引いて受けたFWセルジーニョが強烈なミドルシュートを叩き込み、劣勢のままリードを2点に広げた。

 苦しくなったFC東京は直後、D・オリヴェイラと永井の2トップに代わってFW田川亨介とFWジャエルを投入。鹿島は負傷した三竿に代わってDFチョン・スンヒョンを入れた。FC東京は後半41分、左CKにジャエルがヘディングで合わせるも枠外。そのまま試合は終わり、FC東京にとっては痛い黒星となった。

(取材・文 竹内達也)
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