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[J内定高校生の声_3]188cmの高さと左足に注目の大器。大分内定CB高橋祐翔は「一番下手という気持ちを持って」再び這い上がる

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大分トリニータ内定の米子北高CB高橋祐翔。左後方は先輩CB昌子源の日本代表ユニフォーム

 ゲキサカでは2020年にプロ入りする高校生選手たちをインタビュー。その第3回は大分トリニータ内定の大器、U-18日本代表CB高橋祐翔(米子北高3年)だ。188cmの高さと左足フィードが注目される高橋だが、中学時代までトレセンにも入ったことがなく無名の存在だった。それでも山陰の強豪・米子北で成長し、高校2年時にU-17日本代表に抜擢。そこから、U-18日本代表などの経験を重ねながら飛躍した大型レフティーが大分を進路に選んだ理由や、プロ入り後の意気込み、選手権予選への思いなどを語った。

▼インタビュー動画はこちら

―大分トリニータ入りが決まった気持ちを教えて下さい。
「率直に嬉しいという気持ちが一番と、この内定を決められたのは自分の力だけじゃなくて、今まで支えて下さった方々のお陰なので、その方々への感謝の気持ちでいっぱいです」

―大分トリニータを進路として選んだ理由を教えて下さい。
「練習参加に行かせてもらった時に、大分のサッカースタイルや、大分のチーム自体の環境が、このクラブに入ったら成長できるなと自分で感じたので、大分トリニータさんを選ばせてもらいました」

―チームの雰囲気や街の雰囲気で感じた部分もあると思うが?
「自分が鳥取出身で、街の雰囲気というのが慣れ親しんでいる鳥取と大分も環境があまり変わらないということで、凄い住みやすいという部分もありましたし、チームの環境としても選手の方々や、スタッフの方々が凄く丁寧にアドバイスとかして下さって、時には少し厳し目の時もあったんですけれども、そのことも自分が成長する上で凄く良い環境だなと思いました」

―J1クラブから声がかかって、自分に対する期待感も大きいのでは?
「代表だったり、今回もJ1のチームに内定を決めさせてもらって、周りからの期待はもちろん大きくなると思っているんですけれども、その中でどれだけ謙虚な気持ちを持ってやれるかというところと、自分の実力というところを考えて、やっぱり自分が一番下手という気持ちを持って皆様の期待に応えられるように、これから頑張っていきたいと思っています」

―特にどのようなところで勝負したい?
「自分の武器というのをこれからも活かしていきたいと思っていて、自分の武器というのがヘディングだったり、ロングフィードだったり、そういったところが自分の特長なので、その特長をこれからもっともっと伸ばして、プロの世界でも通用するように、これからも伸ばしていきたいと思っています」

―希少価値のある大型レフティー。突き抜けていくためには?
「それ以外の面ではフィジカルの面がこれからとても大事になると思っていて、やっぱりプロの世界でやっていくためには、体重だったり、筋肉だったりというのをこれからつけていかないといけないなと思っています。あと、ポゼッションだったり、単純に守備の部分だったり、プロの試合とか見させてもらう中でこういうところが足りないなと感じさせてもらっているので、そう言ったところをこれから改善していきたいと思っています」

―大分の試合をスタンドから見た?
「1回見させてもらいました。スタジアム自体も結構大きくて、サポーターの方々も凄く良い雰囲気で応援して下さっている姿を見て、自分もこの環境の中でやれるということを考えたら、凄くワクワクしている気持ちもありましたし、ここでやるためにもっと頑張らないといけないなと感じました」

―どうしても米子北のCBというと昌子源選手と比較されたり、意識するところがあると思うが?
「昌子選手という存在は自分の中でも一つ大きい存在で、米子北の卒業生、DFっていうところで自分と重ねられるところも凄くあって、期待も大きくなってくると思うんですけれども、それに負けないようにという気持ちと、昌子選手のプレーなどから良い刺激をもらっているので、そういったものを自分の中でプラスに変えていって、昌子選手のような存在になれればなと思います」

―チームで絶対的な存在になる前に代表に呼ばれたという印象だったが、当時はどのような感覚を持っていた?
「代表に呼ばれたのがチームでもスタメンで出れていない時期で、チームとしても自分としても凄く驚きというのがあった中で、でも凄く自分の中でもチャンスだと思っていたので、最初の代表の時はチャレンジして行こうという気持ちがありましたね」

―自信がついてきている部分もあるのでは?
「代表に行ってサッカーをやる上で今、ウチでやっているサッカーとはまた別のところの挑戦が自分の中では難しかったりというのが最初にあって、その中で何回か呼んで下さって、ポゼッションだったりというのが自分の中で最初に比べて少しできるようになったと自分の中で感じています」

―心境も違う。
「呼ばれたら、驚きという部分は最初の頃に比べたら少なくなったと感じます」

―周りの声を見返してきている。
「中学校、小学校だったり、今まで自分が結構自分の中でやれているという感覚の中でサッカーをやってきたけれど、高校に入って試合に出られない時期があって、代表やプロの練習参加に呼んでもらえたことをきっかけに成長できたと自分の中でも感じていて、今も自信に繋がっていると思っています」

―トレセンにも呼ばれていなかったと聞いたが?
「はい」

―自分の変化にも驚きがあると思うが、今の姿はどう映っている?
「中学校の時って将来の夢というのを現実的に見たりしちゃうところがあって、今の実力じゃプロサッカー選手になるのは難しいかなと思っていて、高校入学当初は1年生の中でもBチームでしたし、プロというのは考えられるレベルじゃなかったので、本当に今、内定が決まったことは自分の中でもびっくりしているという気持ちがあります」

―米北で伸びた部分、鍛えてもらって部分はどういうところがある?
「やっぱり守備の能力を成長させてもらったというのと、人間性をここの高校で自分は一番鍛えてもらったかなと思っています」

―人間的に甘かった?
「去年とか、1年生の時はサッカー以外のことでサッカーができなかったということがあったので、そう言ったことがその時はマイナスだったと思うんですけれども、それがあったからという言い方はあまり良くないかもしれないですけれども、それのお陰で自分は人間性の部分でも見返せたかなと思います」

―自分の性格を分析すると?
「自分の性格的には単純にここの勝負に負けたくない、その部分には負けたくないというか、そういった部分では強い気持ちを出せるのかなと思っています」

―インターハイ開幕前に怪我をして悔しい夏だった。
「インターハイで自分としても、チームとしても結果を出すということで新チームが始まってからやってきた中で、自分の怪我によってチームに凄い迷惑をかけてしまったというのがあって、やっぱり自分みたいな選手がチームを引っ張っていかないといけないのに、チームを離脱することになってしまったので、悔しい気持ちとチームに申し訳ないなという気持ちでいっぱいです」

―その悔しさをぶつける舞台がある。
「これから自分としても、チームとしても、プレミア(リーグ)への昇格というのが一つの目標で、やっぱり選手権で全国優勝を目指すというのが目標なので、それへ向かって頑張っていきたいです」

―選手権への思いは?
「自分は1年生の頃からメンバー入りさせてもらって、会場の雰囲気だったり、去年は試合にも出させてもらって、試合中の雰囲気もチームの中では感じさせてもらっている方だと思います。自分とかがあそこの舞台でチームを引っ張っていかないといけないし、去年、自分がピッチに出ている中で2回戦負けという悔しい思いをしたので、その悔しい思いを今年の選手権にぶつけられればと思います」

―Jリーグや選手権で戦いたい選手は?
「自分の同年代でプロに内定している選手、FWの選手というのは、自分はまだ対戦していないので、実力を知ることでこれからの基準が見えてくると思うので、そういった選手とマッチアップしてみたいなと思っています」

―止める自信は?
「あります」

―大分サポーターへのメッセージを。
「大分トリニータに内定が決まりました高橋祐翔です。自分のストロングポイントはヘディングや、左足のロングフィードなので、そういった部分をトリニータのサポーターの方々に見せれたら良いなと思います。これから応援をよろしくお願いします!」

(取材・文 吉田太郎)
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