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いち早く駆け寄った指揮官…劇的決勝弾の大分FW後藤優介「見えたので自分も行った」

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劇的決勝弾の大分トリニータFW後藤優介

[10.18 J1第29節 浦和0-1大分 埼玉]

 敵地・埼玉スタジアム。0-0のまま試合を終え、勝ち点1を持ち帰れば十分かと思われた後半アディショナルタイムにドラマが待っていた。主役となったのは大分トリニータFW後藤優介だった。

 浦和に押し込まれる状況となった終盤となった大分が、最後の最後にビッグチャンスを作り出す。相手攻撃をはね返すと、粘り強くつながれたボールが左サイドのMF田中達也へと展開される。この時、中央を駆け上がろうとしていた後藤には予感があった。

「左サイドでボールを持ったとき、相手に取られかけたところで、もう一回自分たちにこぼれてきた。その時に『来るな』と感じた」

 ボールを受けた田中が中央に運び、空いた左のスペースをDF三竿雄斗が駆け上がってパスを呼び込む。三竿の左足から蹴り出されたクロスはファーサイドにフリーで走り込んだ後藤の元へ。「ボールが良かったので当てるだけだった」とヘディングで決勝ゴールを叩き込んだ。

「今週はヘディングの練習をしていたので良かった」

 殊勲弾を決めた背番号9に、いち早く駆け寄ってきたのは、何と片野坂知宏監督。「一番に走って来ているのが見えたので、自分も行きました(笑)」と指揮官と抱き合って喜びを爆発させると、次々と仲間が駆け寄り、大きな歓喜の輪が広がった。

(取材・文 折戸岳彦)
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