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[J内定高校生の声_9] 原動力は「雑草魂」と「学ぶ姿勢」。188cmCB田平起也は進化遂げて再びC大阪へ

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セレッソ大阪内定の大型レフティーDF田平起也(神戸弘陵高)

 ゲキサカでは2020年にプロ入りする高校生選手たちをインタビュー。第9回はセレッソ大阪内定のDF田平起也(神戸弘陵高3年)だ。C大阪U-15時代はなかなか出番を得ることができなかったが、神戸弘陵進学後、188cmの大型レフティーは「ピッチ外は日本一」と評される努力で才能が開花。そのスピード、対人の強さを含めて評価を高め、U-18日本代表にも選出され、C大阪からのプロ入りも勝ち取った。その田平がC大阪を進路に選んだ理由やプロ入り後の意気込み、選手権予選への思いなどについて語った。

―C大阪入りが決まったが、どのような気持ち?
「小さい頃から夢だったプロサッカー選手になることができて大変嬉しく思いますし、またこのセレッソ大阪のエンブレムを背負うことができて大変嬉しく思います」

―C大阪入りを決めた理由は?
「決めた理由は練習参加してみて、大分自分の中でも手応えを感じて、よりプロを意識しました」

―手応えをどこで感じた?
「一番はビルドアップのところで対角(のキック)だったり、縦パス一発で変えるところだったり、そういう部分で手応えを感じました」

―(C大阪U-15出身で)いつかC大阪に帰りたいという思いもあったと思うが?
「ユースに上がれないと言われた時は正直悔しくて、でもそれをバネにして『絶対に這い上がってやろう』という気持ちがあったので、それが実になって良かったです」

―オファーを受けた瞬間の気持ちは?
「C大阪からオファーを頂いた時はとても嬉しく思いましたし、『ここで結果を残してやる』という気持ちになりました」

―ビルドアップ以外の特長は?
「このサイズで左利きは日本でもあまりいないと思いますし、そういうところはストロングポイントだと感じているので、プレーでも出していければと考えています」

―現在、課題として感じている部分は?
「練習参加したことで課題が明確に分かって、体力の部分だったり、個人戦術の部分がプロのレベルになるためにはもっと必要だと思うので、そういうところはもっと詰めていきたいです」

―先日、J3でベンチ入りして感じたことは?
「中学の時によくお金を払ってスタジアムに足を運んでいて、今、こういう立場でプロとしてベンチに入ることができて、ピッチに立った時に凄く新鮮さを感じましたし、早くプレーがしたいという思いになりました」

―見た景色は特別だった。
「やっぱり試合には出ていないですけれども、このエンブレムを背負ってピッチに立つだけでもとても興奮しましたし、そういう気持ちはずっと持ち続けたいなと思います」

―自分にとってヤンマースタジアム長居は?
「自分にとっては特別なところですし、そのピッチに早く立ちたいと思います」

―練習参加した際に影響を受けた選手は?
「清武(弘嗣)選手とか、柿谷(曜一朗)選手とか、セレッソ大阪で長くプレーしている選手は、練習に対する準備も全然違いますし、練習に取り組む姿勢とか全てが見習うところでした」

―外から見ていた選手たちと一緒にトレーニング。
「そういう選手たちと一緒にプレーすることができて、自分の中でとても大きな経験になりましたし、それが高校でのプレーにも繋がっていると思います」

―プロに入ってから対戦したい選手はいる?
「特に対戦したい選手というのはいないんですけれども、どの選手とやってもしっかりとマッチアップして勝てるようにしたいと思います」

―自分にとって選手権とは?
「選手権は高校最後の集大成というところもありますし、ここで一番結果が求められるので、しっかりと結果を残せるように頑張りたいと思います」

―まだ全国に出ることができていない。
「全国に出るというのが一つの目標なので、まずそこをチームでまとまって目指していきたいと思います」

―インターハイを振り返ると?
「インターハイは結果を求められる中だったんですけれども、結果を残せなかった。自分としても、チームとしても不甲斐なかった」

―現在のチーム状況は?
「選手権予選に向けてチーム全体でまとまって来ているので、これを継続して良い準備をして、初戦を迎えられたら良いと思います」

―個人としても、C大阪内定選手として見られる。
「ピッチに立つ以上は覚悟を決めて、応援してくれる仲間の分もしっかりと戦ってやりたいと思います」

―相手を圧倒したいとか、どのようなプレーをしたい?
「違いを作るということに集中しすぎずに、チームのために戦う姿勢などがチームのためになると思いますし、このチームで全国に出たいので、そのために頑張りたいと思います」

―特に神戸弘陵で成長できた部分は?
「神戸弘陵に来て、僕は寮生なんですけれども、オフの部分で周りと差をつけるために、読書だったり、サッカーノートを書いたり、サッカーの試合を見たりしているので、それがしっかり積み重なって今に繋がっていると思います」

―ピッチ外のところが高まった。
「ピッチ外とピッチ内は繋がっていると思いますし、ピッチ外の行動でピッチ内も決まってくると思うので、意識しています」

―C大阪U-15在籍時はあまり試合に出られなかった。胸を張って戻ることができる。
「あの頃の気持ちというのはずっと持ち続けてきて、自分が悔しい思いをしている間に周りは良い思いをしていたので、その(悔しい)気持ちをずっと持ち続けて今までやってきました」

―悔しさがエネルギーになった。
「悔しさと這い上がるという気持ち。僕はウサギとカメだとカメタイプだと思うので、コツコツコツコツ積み重ねてきたのが今の自分に繋がっていると思います」

―まだまだここからも楽しみ。
「僕はエリート街道を歩いてきていないので、雑草魂で、コツコツコツコツとプロの世界でももう一回積み重ねていきたいと思います」

―趣味は?
「基本、サッカーで活躍するための行動を取っているんですけれども、たまにお笑いを見たりとかはしています」

―ピッチ外の時間の使い方を?
「サッカーの時は練習終わった後の身体のケアだったり、今からでもできることはいっぱいあるんで、それはプロに入る前に意識して取り組んでいます」

―それは、小中学校からずっと?
「サッカーノートは小学校でサッカーを始めた頃からずっと続けていて、そういうのが今の自分に繋がっていると思いますし、iPhoneのメモに監督やコーチが言ったことを全部メモして自分に還元できるようにやっているので、そういうものが全部繋がっていると思います」

―自分の胸の中に置いている言葉。
「一番は『学ぶ姿勢』を持ち続けていて、代表に行った時でも色々な人に自分から話しかけに行って、しっかりとコミュニケーションを取ったり、学ぶ姿勢を大事にしています」

―ライバルは?
「ライバルは自分自身です」

―選手権で対戦したい選手。
「(尚志高校の)染野(唯月)選手とかは高校で僕らの代のナンバー1ストライカーだと思うので、そういう選手を止めると自分的にも自信に繋がると思いますし、注目度も上がると思います」

―止める自信は?
「まずはやってみないと分からないので、そこはしっかりと分析して試合に向かいたいと思います」

―家族の存在について。
「僕が試合に出れない時も家族は応援してくれて、僕が活躍できていなくても家族はずっと信じてくれました。それが今になって結果に繋がっているので、またプロの世界に入っても、結果という部分で形にして家族に恩返しできたらと思います」

―神戸弘陵のスタッフの存在は?
「自分にとって神戸弘陵のスタッフはとても僕を成長させてくれたと思いますし、スタッフ陣のお陰で今の自分があると思います」

―自分の性格を分析すると?
「僕はコツコツやっていくタイプで、意外と考えてやっているタイプです」

―あまりはっちゃける感じではない印象だが。
「オンとオフを大事にしていて、ピッチ内に入ったら、しっかりと目つき変えて、表情変えてやるのが大事だと学んだので、そういうことを今意識しています」

―憧れの選手は?
「僕が憧れているのはヴィッセル神戸の(トーマス・)フェルマーレン選手で左利きで対角(のキック)が得意で、自分にも合わせるべきところがあって、そういう選手の良いところを見て、もっとこういう風になりたいと思います。あと、レアル(・マドリー)の(ラファエル・)バラン選手もサイズがあって、足も速くて、対人も上手いので参考にしています」

―セレッソ大阪サポーターに見て欲しいところは?
「対角(のキック)やサイズのところを見て欲しいと思います」

―プロ1年目の目標は?
「1年目からトップチームに絡むのが目標ですけれども、まずはU-23でコツコツ自分の成長と結果を目指しながら日々頑張っていきたいと思っています」

―慌てる気持ちはない?
「慌てる気持ちはありますけれども、自分の現状の力を考えて、確実に成長した方が良いと思いますので、そういう部分ではまず自分の成長と結果にこだわっていきたいと思います」

―また、下から這い上がる。
「トップチームに絡んで試合に出るという気持ちが一番にありますけれども、成長という部分ではまだまだ足りないところがあるので、今、高校から練習参加もさせてもらっていますし、練習参加で得ているものも多いので、(課題は)高校の間で克服して良いスタートを切れたら良いと思います」

―将来の目標。
「まずはセレッソでトップチームに定着して、セレッソのエンブレムを背負って、長年プレーしたいですし、そこから日本代表になりたいですし、セレッソを代表して日本代表として活躍したいと思います」

―セレッソ大阪サポーターへのメッセージ。
「来季から神戸弘陵からセレッソ大阪に加入することになりました田平起也です。また、このセレッソ大阪のエンブレムを背負えることを大変嬉しく思います。一日でも早くトップチームで活躍できるように頑張りますので宜しくお願いします!」

(取材・文 吉田太郎)
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