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「あなたの後継者は誰?」イニエスタ本人の答えは…

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スペイン紙のインタビューを受けたMFアンドレス・イニエスタ

 ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタがスペイン『マルカ』のロングインタビューを受け、神戸での生活や今後のキャリアなどを語った。

 昨季途中に神戸へ加入し、今年で来日2年目を迎えたイニエスタ。母国から1万km以上離れた場所での生活に「僕たちは今ここで幸せで、物事は順調に進んでいるよ」と満足感を示し、「バルセロナでやっていたこととあまり変わらない。午前中にトレーニングをして、クラブハウスや自宅で食事をする。子供たちは午前中に学校へ行き、午後には家に帰って家族団らんで過ごしている。僕たちは穏やかでスポーティーな家族生活を送っているんだ」と続けた。

 日本での快適な生活を母国メディアに伝えたイニエスタだが、Jリーグがキャリア晩年のベテラン選手がプレーする“老人ホーム”という見方については否定している。「もちろんそうではない。各チームと選手たちの競争力には驚いた。非常にダイナミックかつフィジカル的なサッカーだ。彼らは0-3で負けていても、スコアをひっくり返そうと最後の瞬間まで走って止まらないんだ」とタフなリーグであることを強調した。

 イニエスタは2017-18シーズン限りでバルセロナを退団した後、中国のクラブやアルゼンチンのボカ・ジュニアーズなどからもオファーを受けたという。それでも「日本が僕を最も惹きつけた。彼らは良いエネルギーを僕に伝えてくれたから選んだんだ」と神戸加入の決め手を明かし、「僕は今、その決断が正しかったと言うことができる」と実感を込めて語った。

 イニエスタと神戸の契約は2021年までとなっている。今後の去就に関しては「分からない。今は情熱と喜びにあふれている。それが重要なことだ。僕はトレーニングと試合を楽しんでいる。時間の経過が僕たちに何を教えてくれるか見てみよう」と明言は避け、目の前のことに集中したい意向を伝えた。

 また、前所属クラブのバルセロナについても言及している。今でも古巣の動向を追っているというイニエスタは「物事が良くなる時もあれば悪くなる時もある」と前置きし、「重要なのはバルサが常に同じゲームのアイデアを持っていることだ」とコメント。自身とシャビ・エルナンデス氏(現アルサッド監督)の黄金コンビとMFフレンキー・デ・ヨング、MFアルトゥールの比較を問われると、「2人は別格の選手のように見える。彼らはゲームのアイディアを持っており、時間、ボール、状況をコントロールしている」と称賛の言葉を送った。

 一方で「未来のイニエスタは誰?」という質問には「他の選手と同じ選手がいないのと同じで、別のイニエスタも存在しない」と回答。「僕のアイドルは(ジョゼップ・)グアルディオラと(ミカエル・)ラウドルップだったが、僕は彼らのようにはならず、自分の道を作った。そして僕は僕になった。僕たちはみんな異なっている。重要なのは、一人一人が自分のものを引き出す能力を持っているということだ」と主張した。

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