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横浜FM先制点の起点となったティーラトン「ボスが言っていたこと」体現

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先制ゴールを生んだMFマテウスとDFティーラトン

[11.30 J1第33節 川崎F1-4横浜FM 等々力]

 絶妙な縦パスで先制点を演出した。横浜F・マリノスは序盤から猛攻を掛けると、前半8分、タイ代表DFティーラトンが大外のMFマテウスに速い縦パスを配給。マテウスはタッチライン際を駆け上がると、DF守田英正をかわして鋭いクロスを入れ、FW仲川輝人の先制ゴールにつながった。

 マテウスのスピードを生かしたパスをつけ、勝利の流れをつくる先制点を演出。「自分の得意な出し方の一つでもある。マテウスのいい動きが見えたので、そこに出せばマテウスが拾って中につないでくれると思った」。今夏加入したブラジル人アタッカーとの関係に苦戦した時期もあったが、左サイドで極上の連携を披露した。

 このゴールで勝利への道筋をつくると、終わってみれば川崎Fを相手に4-1の快勝劇。「ボス(アンジェ・ポステコグルー監督)が言っていたことがある。『フロンターレは2連覇しているけど、今年は自分たちが強いということを示す日だ』と。力を示すことができてよかった」と会心の勝利を振り返った。

 6連勝で首位を守り、次節の“優勝決定戦”に臨む。最終節は2位FC東京との直接対決。4点差で敗れなければ優勝が決まる優位な条件だが、慢心はない。「油断せず日々の練習に励んで、ホームで綺麗に優勝を決めたい」と気合を入れ直した。

(取材・文 佐藤亜希子)
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