横浜FMが悲願の15年ぶりV!! GK朴が一発退場の危機も、2位FC東京に圧勝フィニッシュ
[12.7 J1第34節 横浜FM 3-0 FC東京 日産ス]
J1リーグは7日、最終第34節を各地で一斉開催し、横浜F・マリノスが2004年以来15年ぶりのリーグ制覇を決めた。最後は2位FC東京との直接対決となったが、これまでどおりの攻撃姿勢を貫き3-0で圧勝。ホーム日産スタジアムに集まったリーグ戦歴代最多63,854人の大観衆を前に、歓喜の時を迎えた。
奇しくも実現した最終節での“優勝決定戦”。4点差以上で敗れなければ優勝が決まる横浜FMは前節の川崎F戦(○4-1)から先発1人を入れ替え、出場停止のMF扇原貴宏に代わってMF和田拓也をボランチで起用した。
対するFC東京は大量点が必要な状況で、エースFWディエゴ・オリヴェイラが負傷欠場。日本代表DF室屋成も出場停止で欠いた。MF三田啓貴がベンチに回り、DFオ・ジェソク、MFアルトゥール・シルバ、MFナ・サンホを起用。MF高萩洋次郎はトップ下に入った。[スタメン&布陣はコチラ]
序盤は4-2-3-1の布陣で前からプレッシャーをかけていくFC東京に対し、横浜FMが受けて立つ形。FC東京は開始1分、敵陣左サイド深くでFW永井謙佑がファウルを受けると、ナ・サンホがキッカーを務めるセットプレーでさっそくチャンスをつくるなど、大量得点を奪うべく迫力を見せる。
その後は対人戦の局面で激しいプレーが見られるようになり、やや荒れ模様に。前半14分にはクリアボールを蹴り出したDF渡辺剛に対して横浜FMのFWエリキが遅れ気味のスライティングタックルで対応し、エリキにイエローカードが提示された。一方、攻め急ぐFC東京はA・シルバがパスミスを連発し、なかなか攻撃を進められない。
すると、そこからは横浜FMが徐々に形勢を取り戻し、FW仲川輝人とFWマテウスの両ウイングを使ったサイド攻撃が活性化。FC東京も前半23分、カウンターから抜け出した永井がGKとの1対1を迎えたが、シュートはGK朴一圭が冷静な対応で防いだ。横浜FMは24分、ドリブルで駆け上がった仲川の左足シュートは枠を外れた。
そうした一進一退の攻防の中、横浜FMの思い切った攻撃が試合を動かした。前半25分、右サイドに開いたエリキが中央に展開すると、絶妙な位置取りをしていた和田がそのまま左へ横パスを配給。ここに走り込んだDFティーラトンがダイレクトで左足を振り抜き、MF東慶悟に当たったボールがふわりと浮いてゴールマウスに吸い込まれた。
タイ代表DFの今季3点目は優勝を大きく手繰り寄せる先制点。一方のFC東京はここから5点が必要になった。前半38分、永井が高萩とのワンツーからゴール前に抜け出したが、ダイレクトシュートは大きく上空へ。すると44分、横浜FMはMFマルコス・ジュニオールのパスからエリキが左足で決め、2点のリードを奪った。
シーズン通算の得失点差をひっくり返すには、6点を取らなければならない状況でハーフタイムを迎えたFC東京。後半開始時、サポーターからは「あと6点」のコールが送られる中、長谷川健太監督はナ・サンホと東を下げてFW田川亨介とMFユ・インスを投入した。
FC東京は後半4分、DF松原健のクリアミスを突いて連続シュートを放ったが、余裕のブロックを見せたDFチアゴ・マルチンスが立ちはだかる。さらに攻撃姿勢を強めるFC東京はロングパスを有効に使ってシンプルな形でゴールを狙うも、朴の果敢な飛び出しに阻まれるなどフィニッシュまで持ち込めない。
FC東京は後半13分、DF小川諒也のクロスに高萩が飛び込んだが、ヘディングシュートは厚い横浜FMのブロックが阻止。さらに三田を投入した直後の14分、ショートカウンターから右サイドを突破した永井が折り返しのパスを狙うも、スピードで負けないT・マルチンスに落ち着いて対応された。
横浜FMは後半16分、マテウスに代わってFW遠藤渓太を投入。直後の17分、FC東京はT・マルチンスのクリアミスを拾った永井が敵陣を突破し、朴に倒されて転倒した。木村博之主審は当初、朴にイエローカードを提示したが、副審と協議の末にレッドカードに訂正。10人の横浜FMはM・ジュニオールに代えて加入後初出場GK中林洋次を入れた。
約5分間の中断後、ゴール正面からのFKは三田が蹴ったが枠外。後半30分、永井のクロスに田川が反応するも、ヘディングは空振りとなった。すると32分、横浜FMはカウンターから左サイドを切り裂いた遠藤が、華麗なフェイントから左足シュートを突き刺してダメ押しの3点目。最後は代役の中林が無失点で試合を締め切り、15年ぶりの戴冠を果たした。
(取材・文 竹内達也)
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J1リーグは7日、最終第34節を各地で一斉開催し、横浜F・マリノスが2004年以来15年ぶりのリーグ制覇を決めた。最後は2位FC東京との直接対決となったが、これまでどおりの攻撃姿勢を貫き3-0で圧勝。ホーム日産スタジアムに集まったリーグ戦歴代最多63,854人の大観衆を前に、歓喜の時を迎えた。
奇しくも実現した最終節での“優勝決定戦”。4点差以上で敗れなければ優勝が決まる横浜FMは前節の川崎F戦(○4-1)から先発1人を入れ替え、出場停止のMF扇原貴宏に代わってMF和田拓也をボランチで起用した。
対するFC東京は大量点が必要な状況で、エースFWディエゴ・オリヴェイラが負傷欠場。日本代表DF室屋成も出場停止で欠いた。MF三田啓貴がベンチに回り、DFオ・ジェソク、MFアルトゥール・シルバ、MFナ・サンホを起用。MF高萩洋次郎はトップ下に入った。[スタメン&布陣はコチラ]
序盤は4-2-3-1の布陣で前からプレッシャーをかけていくFC東京に対し、横浜FMが受けて立つ形。FC東京は開始1分、敵陣左サイド深くでFW永井謙佑がファウルを受けると、ナ・サンホがキッカーを務めるセットプレーでさっそくチャンスをつくるなど、大量得点を奪うべく迫力を見せる。
その後は対人戦の局面で激しいプレーが見られるようになり、やや荒れ模様に。前半14分にはクリアボールを蹴り出したDF渡辺剛に対して横浜FMのFWエリキが遅れ気味のスライティングタックルで対応し、エリキにイエローカードが提示された。一方、攻め急ぐFC東京はA・シルバがパスミスを連発し、なかなか攻撃を進められない。
すると、そこからは横浜FMが徐々に形勢を取り戻し、FW仲川輝人とFWマテウスの両ウイングを使ったサイド攻撃が活性化。FC東京も前半23分、カウンターから抜け出した永井がGKとの1対1を迎えたが、シュートはGK朴一圭が冷静な対応で防いだ。横浜FMは24分、ドリブルで駆け上がった仲川の左足シュートは枠を外れた。
そうした一進一退の攻防の中、横浜FMの思い切った攻撃が試合を動かした。前半25分、右サイドに開いたエリキが中央に展開すると、絶妙な位置取りをしていた和田がそのまま左へ横パスを配給。ここに走り込んだDFティーラトンがダイレクトで左足を振り抜き、MF東慶悟に当たったボールがふわりと浮いてゴールマウスに吸い込まれた。
タイ代表DFの今季3点目は優勝を大きく手繰り寄せる先制点。一方のFC東京はここから5点が必要になった。前半38分、永井が高萩とのワンツーからゴール前に抜け出したが、ダイレクトシュートは大きく上空へ。すると44分、横浜FMはMFマルコス・ジュニオールのパスからエリキが左足で決め、2点のリードを奪った。
シーズン通算の得失点差をひっくり返すには、6点を取らなければならない状況でハーフタイムを迎えたFC東京。後半開始時、サポーターからは「あと6点」のコールが送られる中、長谷川健太監督はナ・サンホと東を下げてFW田川亨介とMFユ・インスを投入した。
FC東京は後半4分、DF松原健のクリアミスを突いて連続シュートを放ったが、余裕のブロックを見せたDFチアゴ・マルチンスが立ちはだかる。さらに攻撃姿勢を強めるFC東京はロングパスを有効に使ってシンプルな形でゴールを狙うも、朴の果敢な飛び出しに阻まれるなどフィニッシュまで持ち込めない。
FC東京は後半13分、DF小川諒也のクロスに高萩が飛び込んだが、ヘディングシュートは厚い横浜FMのブロックが阻止。さらに三田を投入した直後の14分、ショートカウンターから右サイドを突破した永井が折り返しのパスを狙うも、スピードで負けないT・マルチンスに落ち着いて対応された。
横浜FMは後半16分、マテウスに代わってFW遠藤渓太を投入。直後の17分、FC東京はT・マルチンスのクリアミスを拾った永井が敵陣を突破し、朴に倒されて転倒した。木村博之主審は当初、朴にイエローカードを提示したが、副審と協議の末にレッドカードに訂正。10人の横浜FMはM・ジュニオールに代えて加入後初出場GK中林洋次を入れた。
約5分間の中断後、ゴール正面からのFKは三田が蹴ったが枠外。後半30分、永井のクロスに田川が反応するも、ヘディングは空振りとなった。すると32分、横浜FMはカウンターから左サイドを切り裂いた遠藤が、華麗なフェイントから左足シュートを突き刺してダメ押しの3点目。最後は代役の中林が無失点で試合を締め切り、15年ぶりの戴冠を果たした。
(取材・文 竹内達也)
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