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今季で引退の栗原勇蔵、背番号3を着て掲げたシャーレ「マツさん、もう辞めるので…」

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今季限りで現役を引退するDF栗原勇蔵

[12.7 J1第34節 横浜FM3-0FC東京 日産ス]

 背番号3のユニフォームを着た横浜F・マリノスDF栗原勇蔵がシャーレを高々と掲げた。今季限りでの現役引退を発表していた栗原は15年ぶりのJ1優勝を天国の松田直樹さんに報告するとともに、ある思いも伝えていた。

「実は墓参りに行ってなくて。引退したら行こうかなと思っていたので、『マツさん、もう辞めるので行きますよ』と思ってシャーレを上げました」

 シャーレの重みも実感していた。横浜FMが前回優勝した04年はプロ3年目。まだレギュラーではなく、当時は「シャーレを持たせてくれたかも覚えてない。シャーレの重さも知らなかった」。横浜FM一筋だった18年間の現役生活。自身は今季リーグ戦で出場機会はなかったものの、リーグ制覇という最高の形で有終の美を飾った。

 引退セレモニーでは自身が長年付けてきた背番号4への思いも語った。「30年前、サッカーを始めて、地元の原FCというところで背番号4をもらった。そこからサッカー人生が始まり、今日、この背番号4を脱ぎたいと思います。この4番は運命だったのかなと思ってます」。小学1年生のとき、当時はFWだったが、初めてもらった背番号が4番だったという。

 4番で始まり、4番で終わった現役生活。一番の思い出を聞かれると、「今日じゃないですかね。こんなにスポットライトを浴びたこともなかったし、最高の思い出になった」とかみ締めた。

(取材・文 西山紘平)

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