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17戦ぶり出番は初ボランチ…横浜FM和田「自信を持ってやれた」

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ボランチで起用された横浜F・マリノスMF和田拓也

[12.7 J1第34節 横浜FM 3-0 FC東京 日産ス]

 横浜F・マリノスMF和田拓也はこの日、17試合ぶりのリーグ戦出場。累積警告による出場停止のMF扇原貴宏に代わって急遽ボランチのポジションに入ったが、不慣れな位置でのスクランブル出場を完璧にこなしていた。

 今年3月に広島から加入し、左右サイドバックのレギュラーをすぐさま確保。シーズン前半戦は中心選手として戦っていた。しかし、折り返しとなった第17節・FC東京戦(●2-4)を最後に主力から外れると、後半戦の出場時間はゼロ。DFティーラトン、DF松原健の牙城を崩せず、好調のチームにおいて苦しい終盤戦を送っていた。

 しかし、やるべきことは変わらなかったという。「なかなか出られない状態が続いたけど、いい形で仕上がった」とチームに目を向けた和田は「(結果が出ない時期も)内容は良い流れで続いていたので得点と失点のところ。最後の10試合くらいはいい形でチームがまとまっていた」と不在の間を前向きに振り返った。

 そうした29歳に、最後の最後で出番が訪れた。対戦相手は奇しくも主力の座を失ったFC東京。しかし、結果次第で両者に優勝の可能性がある大一番だった。「このタイミングだったので優勝できればというくらいしか考えていなかった」。それでも前回の敗戦については深く意識せず、目の前の一戦に集中していた。

 任されたポジションは横浜FMでは初めてのボランチ。サイドバックでも中盤を兼ねる独特のシステムではあるが、本職でないのは間違いなかった。しかし「ボランチのほうがオーソドックスというか、そんなに特殊な役割ではない。狭いところで受ける能力は必要だけど、特別なことを考えずに基本的に必要なことをやるだけ」と冷静だった。

 実際そうした言葉どおりに中盤のスペースを動き回り、角度をつけて回すパスワークにも積極的に絡んだ。また先制点のシーンではDFティーラトンのミドルシュートもアシスト。15年ぶりのリーグ制覇に貢献した和田は「やるサッカーは分かっていた。いい流れだったし、今年は誰が入っても同じなので自信を持ってやれた」と落ち着いて振り返った。

(取材・文 竹内達也)
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