beacon

“同世代FW”に屈したFC東京DF渡辺剛「自分の人生を物語っている」

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF遠藤渓太とマッチアップしたDF渡辺剛

[12.7 J1第34節 横浜FM 3-0 FC東京 日産ス]

 濃密なプロ1年目の最終節は少々ほろ苦い結末となった。FC東京DF渡辺剛は「優勝できなかったのと、自分たちにそこまでの力がなかった結果。そこは誰も目を背けていないし、認めるしかない」と淡々と振り返った。

 今季、中央大から加入した23歳。「大学卒なので1年目から試合に出ないとダメとはわかっていた」との言葉どおり、シーズン序盤のルヴァン杯グループリーグで徐々に存在感を高めつつ、夏のDFチャン・ヒョンスの移籍を機にレギュラーの座に上り詰めた。

 当初は戦力低下を懸念する声もあったが、J1ストライカーとの対峙を経て、堂々としたプレーが目立つようになった。「タケ(MF久保建英)がいなくなって、ヒョンスがいなくなって、厳しいと言われた中でもここまで戦えたのは、監督はじめ選手がそういう声に負けたくないと優勝を目指して一年間戦えた結果」と実りある1年になった。

 それでも最後は悔しさが残った。終盤のホーム2連戦を2引き分けで終えてしまい、2位に転落して迎えた最終節横浜FM戦。前半から失点を重ねたチームは反撃に出られず、後半には渡辺のところから失点を喫した。しかもゴールを喫した相手は同じU-22世代で、共に日本代表初選出を果たしたMF遠藤渓太だった。

「最後は自分のところで守りたかったのが今の気持ち」。そう悔しさを語った背番号32は「あそこで遠藤渓太に決められて、自分の人生を物語っているなって。ハッピーエンドで終わらないところが次につなげられるじゃないけど、来季の力になるじゃないけど、力に変えていければいいと思う」とリベンジを誓った。

 8日にはE-1選手権に臨む日本代表に初めて合流する。「キャプテン(MF東慶悟)にも森重さんにも言われたけど、忙しいのが幸せだよと。厳しい日程をこなせるのは一部の人しかいないし、そういう経験をさせてもらえることを感謝したほうがいいと言われた。そのとおりだと思うし、最大限の準備をして臨みたい」。来年の東京五輪に出場するためにも、最初からアピールポイントを発揮する構えだ。

(取材・文 竹内達也)
●[J1]第34節 スコア速報
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP