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故障者相次いだ山形、5年ぶり下克上ならず…「徳島さんの方が上だった」

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フル出場したFW山岸祐也

[12.8 J1参入プレーオフ2回戦 徳島1-0山形 鳴門大塚]

 5年前の再現を目指したモンテディオ山形の挑戦は徳島に跳ね返された。年間6位からのプレーオフ出場は下克上を達成した2014年と同じ。1回戦は3位大宮を2-0で破り下剋上の狼煙を上げたが、ここで敗退となった。

 前線から鋭いプレスをかけた立ち上がりにペースを握り、前半2分、FW山岸祐也がDFヨルディ・バイスからボールを奪い、PA右からクロスを配給。中央のFW井出遥也が右足ダイレクトで合わせるビッグチャンスを迎えたが、GK梶川裕嗣の好セーブに阻まれた。前半35分にはCKの流れからDF柳貴博が惜しいヘディングシュートも放った。試合後、会見に出席した木山隆之監督は「前半で勝負を決めようと思っていました」とプランを明かした。

 年間順位が上位の徳島に勝利しなければ決定戦に進めない中、今季チーム最多12得点のFW大槻周平、7得点のFWジェフェルソン・バイアーノを負傷で欠く事情もあった。さらに柳が肉離れで交代となり、DF松本怜大も接触プレーで交代を余儀なくされるアクシンデントに見舞われた。4バックへの布陣変更、パワープレーも実らず、後半8分の一発に沈んだ。

 プレーオフ1回戦で大宮からゴールを奪った山岸は「徳島さんの方が上だったと思う」と敗戦を受け止めた。この日は徳島の連動した攻守に上回られたが、一方で「山形が積み上げてきた前からのプレスを出せている場面もあった」という手応えもある。真剣勝負の2試合と、プレーオフに向かった2週間の経験は来シーズンにつながる。山岸は「この結果が現実だと認めて、また来年やっていきたい」と前を向いた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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