beacon

入場者数水増しの奈良クラブ、中川政七社長の来年1月末の退任を発表…新社長は浜田満氏に

このエントリーをはてなブックマークに追加
 日本フットボールリーグ(JFL)に所属する奈良クラブは26日、今後のクラブ運営体制について発表した。代表取締役社長の中川政七氏が2020年1月31日付けで退任し、また矢部次郎氏も代表取締役を辞任。新社長には浜田満氏を迎える。

 奈良クラブは今月7日、疑惑として浮上していた入場者数水増しを認め、同行為を5年間していたことを明らかにしていた。26日にはJFLが処分を発表。JFL自体に決定権はなく、日本サッカー協会(JFA)の裁定委員会により決定、適用となっており、同クラブに罰金100万円、中川社長には来季JFL第1節から第10節までの公式試合出入り禁止処分、矢部次郎氏には始末書提出を命じていた。

 奈良クラブは同日に中川氏の退任、矢部氏の辞任を発表。公式サイトでは、中川氏がコメントを発表している。

「このたびは入場者数の水増し問題につきまして、皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを改めて心よりお詫び申し上げます。水増しに関する全責任は、代表である私にございます。よって辞任をもって責任を取る決断をいたしました。この度は本当に申し訳ありませんでした」

「辞任につきまして、すぐにでも、とも考えましたが、奈良クラブの存続を第一と考え、まず何よりファン・サポーターの皆様、パートナー企業の皆様、ボランティアの皆様、多くの関係者の皆様のもとへ直接お伺いし、謝罪をさせていただくことを最優先としてまいりました」

「一連のご説明と謝罪をお伝えしたのち、辞任に関しての準備と、後任の代表者についての調整などを進めてまいりました。この度、JFLからの処分の通達と辞任後の体制が決まりましたため、今期をもって辞任することといたしました」

「最後になりましたが、奈良クラブに関わり、支えてくださったすべての皆様にお詫びと感謝を申し上げます。わずか1年、志半ばでクラブを離れることになってしまいましたこと、大変申し訳ございません。皆様と歩んだ時間はかけがえのないものでした。本当にありがとうございました。今後とも、奈良クラブにより一層のご支援とご声援をよろしくお願いいたします」

TOP