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[J内定高校生の声_21]“赤い彗星”の10番から鹿島の柱へ。MF荒木遼太郎は同世代のライバルに「負けたくない」

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鹿島アントラーズへ加入した東福岡高MF{{荒木遼太郎}

 ゲキサカでは2020年にプロ入りする高校生選手たちをインタビュー。第21回は鹿島アントラーズ加入の東福岡高MF荒木遼太郎(3年)だ。

 九州の名門・東福岡で下級生時から先発の座を掴んでいたMFは、年代別日本代表としても活躍。18年のAFC U-16選手権でアジア制覇も経験している。視野の広さと高精度のキック、局面で違いを生み出すテクニック、得点力などに注目。“赤い彗星”こと東福岡の10番から“常勝軍団”鹿島の柱、そして世界を見据える荒木が、高校3年間ついてやプロ入り後の意気込みなどを語った。

―鹿島入りの感想について教えて下さい。
「来年からよりレベルの高いところでプレーできるということで、本当に楽しみで仕方ないです」

―鹿島入りを目指して叶えた。
「小さい頃からの憧れのチームだったので、決まった時は嬉しかったです」

―オファーを受けた時の心境。
「あのスタジアムでプレーできることは本当に嬉しくて、『やってやるぞ』という気持ちになりました」

―鹿島入りの決め手は?
「鹿島アントラーズは常勝軍団というところで常に上位のチームだし、自分は小さい頃から赤という色も好きなので、そこも決め手の一つとなって、鹿島アントラーズに決めました」

―イメージの湧いている部分。
「あの大きなスタジアムでどれだけ貢献できるか、難しいところもあると思うんですけれども、サポーターの皆様の前でどれだけ良いプレーができるか楽しみです」

―評価された部分。
「自分はキックが持ち味なので、パス一本や状況判断によって、流れを変えるところやチームの攻撃の組み立てのところを評価されたと思います」

―鹿島のイメージ。
「常に王者としての振る舞いというか、堂々としている感じが強いなと思います」

―憧れはどこから?
「選手一人一人の高いプレーの質や、自分の好きなサッカーをやっている。そういうところに憧れました」

―影響を受けた選手。
「この前までいた選手だと柴崎岳選手。最近は三竿(健斗)選手だったり中盤の選手が自分の好きな選手です」

―特に柴崎選手への憧れが強い。
「試合の中ではやっぱりピッチの中で欠かせない選手。守備の面でも、攻撃の面でも柴崎選手がいるか、いないかでゲームの流れも変わってくる。柴崎選手は本当に憧れています」

―九州を離れる不安はない?
「中学から高校に上がる時も地元(熊本)から少し離れたんですけれども、今回は遠く離れますけれど不安はないですし、逆に楽しみです」

―サッカーに集中できる環境。
「本当に自分はサッカーが大好きなので、鹿島アントラーズの環境というのはサッカーだけに集中できる環境なので、自分に合っているかなと思います」

―現在の覚悟。
「プレッシャーも少しあるんですけれども、自分としては楽しみで仕方ないという感じがしています」

―東福岡での3年間を振り返ると?
「自分はこのチームで3年生の時はキャプテンをやらせて頂いて、本当にみんなを引っ張っていくことの難しさだったり、まとめることの難しさだったり、そういった部分で大きく成長できたと思う。この高体連で学んだことを来年から鹿島で活かしていけたら良い」

―300人の競争を勝ち抜き、10番、主将に。
「サッカー面だけじゃなくて、生活面でも自分は本当に成長できた3年間になったと思う。自分を大きく成長させてくれたと思います」

―人間的にも変わった。
「(地元に)帰った時とか周りの人達からは、『本当に変わったね』とかたまに言われたりしていました」

―どういうところが?
「1年生の頃とか結構“やんちゃ”だったんですけれども、3年生になって大分落ち着くようになったので」

―キャプテンをやって学んだことは?
「チームがあまり良い状況じゃない時に、どれだけみんなを良い方向に持っていけるか、そこが一番難しかったですね。そういったところを学べたと思います」

―キャプテンをやって良かった。
「他の高校に比べて人数も多いですし、そういう面では難しさもあったので、東福岡でやれたのは本当に良かったと思います」

―ヒガシの10番の誇り。
「今までの先輩でも一番上で言ったら本山(雅志)選手だったり、最近で言ったら福田湧矢君だったり、そういう偉大な選手が10番をつけてプロで活躍しているので、これから自分も福田湧矢君たちのように活躍できれば良いかなと思います」

―同級生たちの存在について。
「染野唯月(尚志高)とか西川潤(桐光学園高)とか本当に先にプロ入りを決めて、潤とか試合にも出ていて大きな刺激を受けました」

―負けたくなかった。
「負けたくないという気持ちがありました。潤とかワールドカップで活躍している。来年は同じプロとして自分もやっていくので、来年からまた活躍して負けないように頑張っていきたい」

―これから彼らを逆転する。
「潤とか、唯月とか同じチームで負けたくないですし、『自分が先に出て活躍してやる』というくらいの気持ちでやりたいと思います」

―東福岡の同級生たちの存在について。
「マル(丸山海大)とかタカシ(國府田駿)とか自分が困った時に本当にチームを助けてくれたり、自分をサポートしてくれたりしてくれたし、駿は自分が悪い時にアイツが良いプレーをして引っ張ってくれていた」

―家族の存在について。
「今年はあまり活躍できていない時とかあったんですけれども、あまり会えないですけれども、LINEとかでいっぱい連絡してきてくれていたので、助けになっています」

―どのような言葉をかけられていた?
「『常に前を向いて頑張るだけ。サッカーに集中して頑張れ』という言葉に助けられています」

―コーチ陣からかけられた言葉で印象的なもの。
「(総監督の)志波(芳則)先生には『常にチームにために戦え』と言われているし、チームのために走って、チームのために戦ってというところが本当に大事になる。そういった部分を忘れずに来年から戦っていきたい」

―普段サッカー以外ではどう過ごしている?
「田尻将太や野村佳楠と一緒にご飯食べに行ったり、博多駅の辺りをぶらぶらして遊んだりしています」

―趣味は?
「元々自分、野球が好きで。サッカーが一番好きなんですけれども、野球の試合を見に行くことがありました。(福岡)ソフトバンク(ホークス)の試合とか」

―どのくらいの頻度で?
「夏休みの期間に2回くらい」

―なぜ野球を?
「お父さんが野球好きでソフトバンクホークス好きだったので、その影響で自分も野球が好きになって見るようになりました」

―他の趣味は?
「趣味かどうか分からないですけれども、ゲームのウイニングイレブンにハマっていて、みんなとやっています」

―強い?
「そうですね。結構負けないですね。たまに負けたりすると勝つまでやったりします」

―好きな音楽は?
「自分はベリーグッドマンさんの『ライオン』の歌を試合前に聞いています」

―この歌を聞き出したきっかけ。
「2次予選(AFC U-16選手権)の時にみんなで歌ったりしていて、それで好きになって試合前とかで聞くようになりました」

―優勝後のロッカールームで歌っていたのも有名。
「最初、中野桂太(京都U-18)が言い出したんですけれども。あまり歌を知らなくて、でもそれから調べて聞くようになりました」

―自分の性格を分析すると?
「自分の性格は結構大人しい感じがしています」

―キャプテンになって変わった部分もある。
「3年生になってキャプテンになって、モノを言って伝えるんじゃなくて見せて伝えるようになった」

―改めて選手権を振り返ると?
「自分たちは結構、(福岡)県では負けていなかったので、あの試合に臨むみんなの気持ちは強かったですし、その中で自分たちが100%の力をみんな出せていなかったので、そこで出せる力を持っていなかったというのが自分たちの敗戦の結果になったと思います」

―インハイに出られず特別な気持ちを持って選手権に臨んでいた。
「選手権に懸ける思いは本当に強かったですし、その中で自分は途中で入ってきて、何も結果を出せずに終わってしまったのは本当に悔しい選手権でした」

―この負けはこれからのサッカー人生の糧に。
「試合が終わって志波先生の話で『試合が終わったら次に切り替えて前を向いて行くだけ』という話があったので、自分は来年からプロサッカー選手としてやっていく上で落ち込んでいる場合でもなく、来年良いスタートが切れるように、切り替えてやっていくだけと捉えて前向きに頑張って行こうと思います」

―仲間たちの思いに応える。
「この選手権で良い成績が残せなかったからこそ、、来年自分が活躍して、みんなに良い報告などができればと思っています」

―プロ1年目の目標について教えて下さい。
「1年目から少しでも試合に多く絡んで、自分は代表などにも絡んで行けたらと思っています」

―将来の目標は?
「自分がボランチで試合に出てゲームを作って、リーグ優勝、天皇杯でも優勝してチームを日本一にできるような選手になれれば良いと思っています」

―その先も見据えている。
「自分は海外でサッカーをしたいと思っているので、鹿島で活躍して海外に行って、海外でも活躍できるような選手になりたいです」

―サポーターに見て欲しいところは?
「自分の持ち味であるキックの部分を一番見て欲しいです。ゲームメークの部分でも自分の力を一番出せると思うので見て欲しいです」

―鹿島サポーターへ向けてメッセージを。
「東福岡高校から鹿島アントラーズに入ります荒木遼太郎です。ファンやサポーターの皆様と日本一を目指して頑張りますので、応援よろしくお願い致します!」

(取材・文 吉田太郎)
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