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鹿島のルーキー2人が躍動…荒木との交代で存在感示した松村「自分はいつも這い上がってきた」

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途中出場で存在感を示した鹿島MF松村優太

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 限られた時間で強烈なインパクトを残した。1月の全国高校選手権で優勝した静岡学園高から鹿島アントラーズに入団したMF松村優太は後半18分から途中出場。同30分に右足ミドルでファーストシュートを放つと、同41分には右サイドに開いた位置でサイドチェンジを受け、クロスと見せかけて右足を振り抜いた。

「アタッカーなのでまずシュートを狙っている。何本かシュートがあった中で決められなかったのは今後の練習からやっていかないといけない」。ゴール前に走り込む味方の動きをおとりに使い、強烈なミドルシュート。惜しくもGKの好セーブに阻まれ、こぼれ球に詰めたFW伊藤翔も押し込めず、得点には結びつかなかったが、持ち前のスピードやドリブルでチャンスをつくる場面もあった。

 前半40分にはMFレオ・シルバとワンツーし、鋭いターンで相手選手をかわして前を向き、ドリブルからクロスまでつなげた。見せ場十分のパフォーマンスに「ここがプロのスタート。高校年代とはスピード、強度が違う。ここで経験できたことは大きい」と手応えも口にする。

 同じ高卒ルーキーで、東福岡高から加入したMF荒木遼太郎が右サイドハーフで先発し、前半38分に決勝点を決めた。試合後の会見で荒木の評価を聞かれたザーゴ監督は「荒木だけでなく、松村も非常に有能、優秀な選手で、今日の試合はこの2人が目立った存在になったと思う」と松村の名前も並べて18歳コンビを称え、「(荒木と松村は)練習から我々が要求する細かなところに気を張りながらやってくれている。しっかり彼らを育てていって、戦力として扱うことができればと思う」と期待を寄せた。

 松村はそんな“ライバル”との交代で後半18分から同じ右サイドハーフのポジションに入った。スタメン、ゴールという結果だけで見れば、一歩先を行かれた格好だが、焦りはない。「自分は高校のときもそうだし、いつもそうだった。最初は試合に出られず、その中で這い上がってきた。今回も同じ形だと思っている」。そう言い切ると、「あいつ(荒木)も素晴らしい選手だし、自分とはプレースタイルも違う。自分は自分の良さを見せていければ」と切磋琢磨しながらレギュラー取りを目指す決意だ。

(取材・文 西山紘平)

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