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自ら歩いて外へ…途中交代の内田篤人「長期離脱はしたくないから」

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右サイドバックで先発したDF内田篤人

[2.1 ADASTRIAいばらきサッカーフェスティバル2020 水戸0-1鹿島 Ksスタ]

 鹿島アントラーズは4選手を同時交代した直後の後半20分、右サイドバックで先発していたDF内田篤人が自ら歩いてピッチを離れ、ベンチに戻った。その後、DF杉岡大暉と交代。アクシデントかと思われたが、試合後、報道陣の取材に応じた内田は大事を取っての交代だったと強調した。

 この日も右足にテーピングを巻いてのプレーとなった内田だが、前半の途中から違和感を覚えていたという。「長期離脱はしたくないから。バーンっていく前に止めようと思った」。プレシーズンマッチで無理をする理由もない。「たぶん大丈夫」と、肉離れなどを起こす前にプレーを止める判断だったようだ。

 試合は東福岡高から入団したMF荒木遼太郎が決勝点。右サイドで縦関係を組んだルーキーについて内田は「練習でも高卒でポンと入って、体の強さもスピードも違う中で、技術がしっかりしていて、今風な上手なサッカー選手だなと思った。相手が寄せに来ても慌てないし、ゴリゴリって行ける。小さいけど体を相手の前に入れられる」と賛辞を送った。

 静岡学園高から加入のMF松村優太も荒木との交代で後半18分から途中出場し、存在感を示した。「松村も要所要所で自分の特徴を出せていたと思う」と称え、「年を取ったせいか分からないけど、若い選手と一緒に練習するのはうれしい」と笑みをこぼした。

 内田は清水東高から鹿島に入団した06年、クラブ史上初となる高卒ルーキーでの開幕スタメンを勝ち取り、レギュラーに定着した。「自分は周りの人に恵まれた。岩政さん、野沢さん、(小笠原)満男さん……。周りの人に助けられたし、自分たちもそういう役割をしないといけない」。尚志高から新加入のFW染野唯月、鹿島ユースから昇格のGK山田大樹を含め、将来性のあるルーキーが数多く入団。31歳のベテランとして、そのサポートも大事な役目となるのは間違いない。

(取材・文 西山紘平)

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