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Jリーグが異例の“段階的再開”を決断! J1は5月9日に再延期、4月中はJ3のみ開催

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村井満チェアマン

 Jリーグは25日、臨時実行委員会で全クラブ代表者とのウェブ会議を行い、J1リーグ戦の再開日を5月9日に先延ばしすることで合意した。J2は5月2日、J3は4月25日に再開予定。想定される観客数に応じて段階的なシーズンインとすることで、新型コロナウイルスの感染リスクを低減させる狙いだ。

 同日午後、村井満チェアマンがメディア向けのオンラインブリーフィングで発表した。今月23日、Jリーグは日本野球機構(NPB)と共同で実施している対策会議の4回目を実施。専門家から「状況の変化を見ながら十分な準備期間を充てていただきたい。できるだけ4月の初めではなく、後半以降に再開すべき」という助言が行われていた。

 村井チェアマンは「いくつかの背景があるが、観客を守るための装備」を第一の理由に挙げ、検温用のサーモメーター450台の導入が求められていることを指摘。「おおむね全部が揃うのが4月18日」としたうえで「運用は非常に習熟したスキルが必要。外気に触れる中での測定になるため、風や温度などさまざまな要素を加味することになる。一定程度の準備期間が必要」と再開日設定の背景を明かした。

 またカテゴリ間で段階的な再開となる理由については「収容数や収容率」の違いを挙げた。先行して再開するJ3リーグではJ1・J2クラブもサポートし、設備の「利用レベルの習熟度を上げていく」ことを決定。またJ1再開を5月9日に設定した要因を「国民に迷惑をかけることがないよう。ゴールデンウィークを外そうと意思決定した」とした。

 Jリーグは延期が決定した2月25日当初、J1・J2第2節の再開予定日を3月15日に設定していた。ところが国内での感染が収束する兆しはなく、続く3月12日には4月3日をメドとした再延期を決定。また同19日には、「競技上の不公平」が懸念されるとして、今季のJ1・J2リーグ戦で降格制度を採用しないことを決めた。

 今回、3度目となる延期が決まったことで中断予定期間は2か月を超過。2011年の東日本大震災時の48日間を大幅に上回る異例の空白となった。

(取材・文 竹内達也)
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