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「無観客でプロデビューは特別」ルーキーDF西村が大宮の無失点勝利に貢献

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大宮アルディージャDF西村慧祐

[6.27 J2リーグ第2節 千葉0-1大宮 フクアリ]

 高さ、強さ、そしてロングフィード。持ち味を存分に生かした大宮アルディージャの大卒ルーキーDF西村慧祐が“リモートマッチでプロデビュー”し、無失点での勝点3奪取に貢献した。

 3バックの一角で、安定感のある守備を見せた。身長は3枚のDFで最も高い187センチ。千葉の尹晶煥(ユンジョンファン)監督が「相手のスリーセンターバックが良いので、こじ開けるのが難しかった」と無得点に終わった理由を語ったように、西村は、「周りの選手に助けられた部分もあったが、特長であるヘディングを生かせたと思う」と自身に及第点を与えた。これには高木琢也監督も「西村には潜在的な能力がある」と称賛。「彼に少し足りないのは経験の部分。経験は試合をこなしていかなければ得られないので、今日は経験値も含めて、トライしてくれて良かった」と今後への期待も含めながら評価した。

 攻撃面では得意のフィードが冴え、サイドチェンジからチャンスをつくる場面もあった。中断期間の練習で先発のチャンスを感じ取っていたとのことで、いきなりの無失点デビューから一気に実力を伸ばしていきそうな気配だ。

 千葉県出身。柏イーグルスサッカークラブから 習志野高、専修大と進み、今季から大宮に加入した。

「地元の千葉での開催だったので、両親や友人も見に来られたら良かったけど」とちょっぴり残念そうな表情も見せた西村だが、すぐに「無観客のデビュー戦。特別なものになりました」と清々しくコメント。会場のフクアリではサポーターの声を流す仕掛けがあり、「観客のいる試合を(プロで)やった経験はないですが、声援で観客のいるような雰囲気を感じました」と話し、いずれ満員のスタジアムで活躍する日に思いを馳せた。

(取材・文 矢内由美子)
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