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MF荒野が“蹴り上げ”一発退場も…10人の札幌が2点ビハインドから同点劇! 仙台は初の複数得点守れず

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2点を先取したベガルタ仙台はリードを守れず

[7.18 J1第5節 仙台2-2札幌 ユアスタ]

 J1リーグは18日、第5節を各地で行い、北海道コンサドーレ札幌ベガルタ仙台が2-2で引き分けた。札幌は前半途中にMF荒野拓真が相手選手を蹴り上げて一発退場となり、10人で戦ったものの、2点ビハインドから劇的な同点劇。札幌は再開後のアウェー4連戦を無敗で切り抜け、仙台は初の複数得点も3戦勝ちなし(2分1敗)となった。

 ミッドウィークの試合はなかったため、互いに1週間ぶりの公式戦。ホームの仙台は前節の●横浜FC戦(△1-1)から先発1人を入れ替え、MF松下佳貴に代わってMF道渕諒平を起用した。対する札幌はアウェー4連戦の最終戦。前節の湘南戦(△0-0)から2人を変更し、MF宮澤裕樹と初先発のFWドウグラス・オリヴェイラを入れた。

 試合は立ち上がりからオープンな展開を見せ、よりゴールに近づいたのは札幌だった。前半17分、MFチャナティップの浮き球パスからDF進藤亮佑が抜け出すも、ターン際に飛び込んだ18歳の仙台GK小畑裕馬が好セーブ。小畑は21分にも、スルーパスに反応したD・オリベイラの突破を防ぎ切り、指揮官の起用に応えた。

 すると前半23分、仙台はカウンター攻撃からFW長沢駿のポストプレーで起点をつくり、MF関口訓充が敵陣に突破。絞りながら戻った札幌守備陣の脇にスルーパスを送ると、ここに抜け出したFWジャーメイン良がゴール右斜め前から冷静な左足シュートを流し込み、先制点を奪った。

 1点ビハインドの札幌は前半32分、さらなる窮地に陥ってしまう。中盤で空中戦を競り合った荒野が着地時に関口の足を蹴り、飯田淳平主審が一発レッドカードを提示。前半のうちに10人での戦いを強いられることになった。その後は札幌が攻められる形が続いたが、GK菅野孝憲の連続ビッグセーブでなんとか前半を終えた。

 札幌はハーフタイム明け、MF深井一希とMF白井康介に代わってMF田中駿汰とMFルーカス・フェルナンデスを投入。それでも主導権は仙台。後半4分、蜂須賀のクロスにジャーメインが頭で合わせるも、シュートは左ポストにヒット。さらに5分、関口のクロスから長沢の強烈なヘディングシュートが枠を襲ったが、菅野がまたもスーパーセーブを見せた。

 それでも後半14分、次の得点を奪ったのも仙台だった。相手のパスミスをインターセプトしたMF椎橋慧也がドリブル突破をしかけ、そのままの勢いで右足ミドルシュートを放つと、これがゴール左隅へ。椎橋はプロ1年目だった2017年9月23日のJ1第27節・C大阪戦以来、3シーズンぶりのゴールとなった。

 ところが札幌も後半17分、数的不利の中で1点を返した。田中と進藤の巧みな連携から攻撃を前進させると、右サイドを攻め上がったルーカス・フェルナンデスがゴール前にクロスを供給。ニアに飛び込んだD・オリベイラの頭は越えていったが、後方でギャップに潜り込んだチャナティップがヘッドで押し込んだ。

 すると札幌は後半18分にDF福森晃斗に代わってMF高嶺朋樹、25分にD・オリベイラに代わってFWジェイ、32分にDF菅大輝に代わってMF金子拓郎を投入。その後はシンプルなロングボール攻撃で主導権を握っていった。

 すると後半33分、ルーカスの左CKに合わせたジェイのヘッドは右ポストに弾かれたが、40分にもフリーで抜け出したジェイのシュートが小畑を強襲。そしてアディショナルタイム1分、ルーカスの左CKをジェイが合わせると、こぼれ球が田中に当たってゴールマウスに転がった。10人の札幌が劇的な同点劇。札幌がアウェー4連戦を負けなし(2勝2分)で切り抜けた。

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