13年ぶりダービー、王者・横浜FMが4発大勝で連敗ストップ! 横浜FCはマンツー戦術で序盤圧倒も2試合9失点
[7.22 J1第6節 横浜FM4-0横浜FC]
J1リーグは22日、第6節を各地で行い、横浜F・マリノスが横浜FCを4-0で破った。思い切ったマンツーマン戦術を採用した横浜FCが序盤こそ一方的に押し込んでいたが、前半飲水タイムを境に違いを見せた横浜FMが今季最多の4ゴールで圧勝。1勝1敗だった2007年以来13年ぶりのJ1横浜ダービーを大差で制した。
両チームともに前節から中3日で迎えた一戦。横浜FMは鹿島戦(●2-4)から4人を入れ替え、DF小池龍太、DF伊藤槙人、FW遠藤渓太と加入後初出場のMF仙頭啓矢が新たに入った。対する横浜FCは川崎F戦(●1-5)から2人を変更。MFマギーニョ、MF手塚康平が起用された。手塚は開幕節の神戸(△1-1)以来の先発となった。[スタメン&布陣はコチラ]
序盤は横浜FMを相手にマンツーマン戦術に踏み切った横浜FCが一方的に押し込んだ。まずは前半6分、MF佐藤謙介のフィードに抜け出したFW一美和成が右サイドからクロスを送ると、こぼれ球が浮いたところをFW斉藤光毅がボレーシュート。これはGK梶川裕嗣に阻まれたが、12分にも同じ形から斉藤が惜しい形をつくり、梶川を強襲した。
さらに前半15分、横浜FCはMF松浦拓弥の突破からまたしてもフリーで反応した斉藤が右足シュート。ところがこれもクロスバーに直撃し、先制点は奪えなかった。次々にビッグチャンスをつくった横浜FCだったが、そのまま仕留められないまま前半の飲水タイムを迎えた。
するとその後は横浜FMが主導権を奪回。まずは前半27分、左サイドを突破した遠藤のクロスがファーの仙頭に通ると、折り返しに反応したFWエジガル・ジュニオがヒールシュート。28分には斉藤の突破を畠中が阻止すると、カウンターからMFマルコス・ジュニオールが抜け出し、フリーの遠藤にパス。いずれも最後は相手DFの好守に阻まれたが、らしい形が出てきた。
そして前半30分、ついにスコアを動かした。横浜FMは左からのコーナーキックを小さくつなぐと、マルコスが相手最終ラインの背後にインスイングのクロスを供給。これには横浜FCの田代が反応し、エジガルに先んじてボールに触れたが、ミートしなかったボールがゴールマウスに吸い込まれた。
横浜FMは前半40分にもビッグチャンス。梶川のロングキックが前線に入り、仙頭の浮き球スルーパスが遠藤に通った。ところがここはペナルティエリア外まで果敢に飛び出したGK南雄太がスーパークリア。こぼれ球を拾った仲川のシュートもGK不在のゴールをカバーしていた星に落ち着いて処理された。
後半の立ち上がりはオープンな展開。まずは横浜FCが主導権を握り、序盤から再三良い突破を見せていたMF松尾佑介が斉藤と連係しながらゴールに迫った。それでも次にスコアを動かしたのも横浜FM。8分、エジガルのパスを受けたFW仲川輝人がシュート性のボールをゴール前に送ると、マルコスがワンタッチで合わせて押し込んだ。
2点ビハインドの横浜FCはその後、MF瀬古樹、FW皆川佑介、FW草野侑己を次々に投入。草野はこれがJ1デビューとなった。一方の横浜FMも仲川と仙頭に代わってMF水沼宏太とMF扇原貴宏を起用し、システムを4-1-2-3から4-2-1-3に変更した。横浜FCは後半16分、佐藤のスルーパスを受けた草野が左足で狙ったが、ボールはポストに弾かれた。
すると後半20分、横浜FMは右サイドでうまくターンした水沼が左足でクロスを送ると、ファーサイドから飛び込んできた遠藤が完璧なヘディングシュートで3点目。さらに27分には遠藤の横パスからエジガルの今季初ゴールが出て4点リードとした。30分、横浜FCが古巣対戦のMF武田英二郎とMF中村俊輔を同時に入れると、場内の横浜FMサポーターからは大きな拍手が送られた。
その後は横浜FCが押し込む場面もあったが、ピッチ内では水沼の「緩くなるな!」「最後までやることやろうぜ!」と大声が響く中、最後まで守り切った横浜FMが今季初の完封勝利を収めた。横浜FMは前節までの連敗がストップし、3試合ぶりの今季2勝目。一方の横浜FCは前節の5失点に続く大量失点で、今季初の連敗となった。
(取材・文 竹内達也)
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J1リーグは22日、第6節を各地で行い、横浜F・マリノスが横浜FCを4-0で破った。思い切ったマンツーマン戦術を採用した横浜FCが序盤こそ一方的に押し込んでいたが、前半飲水タイムを境に違いを見せた横浜FMが今季最多の4ゴールで圧勝。1勝1敗だった2007年以来13年ぶりのJ1横浜ダービーを大差で制した。
両チームともに前節から中3日で迎えた一戦。横浜FMは鹿島戦(●2-4)から4人を入れ替え、DF小池龍太、DF伊藤槙人、FW遠藤渓太と加入後初出場のMF仙頭啓矢が新たに入った。対する横浜FCは川崎F戦(●1-5)から2人を変更。MFマギーニョ、MF手塚康平が起用された。手塚は開幕節の神戸(△1-1)以来の先発となった。[スタメン&布陣はコチラ]
序盤は横浜FMを相手にマンツーマン戦術に踏み切った横浜FCが一方的に押し込んだ。まずは前半6分、MF佐藤謙介のフィードに抜け出したFW一美和成が右サイドからクロスを送ると、こぼれ球が浮いたところをFW斉藤光毅がボレーシュート。これはGK梶川裕嗣に阻まれたが、12分にも同じ形から斉藤が惜しい形をつくり、梶川を強襲した。
さらに前半15分、横浜FCはMF松浦拓弥の突破からまたしてもフリーで反応した斉藤が右足シュート。ところがこれもクロスバーに直撃し、先制点は奪えなかった。次々にビッグチャンスをつくった横浜FCだったが、そのまま仕留められないまま前半の飲水タイムを迎えた。
するとその後は横浜FMが主導権を奪回。まずは前半27分、左サイドを突破した遠藤のクロスがファーの仙頭に通ると、折り返しに反応したFWエジガル・ジュニオがヒールシュート。28分には斉藤の突破を畠中が阻止すると、カウンターからMFマルコス・ジュニオールが抜け出し、フリーの遠藤にパス。いずれも最後は相手DFの好守に阻まれたが、らしい形が出てきた。
そして前半30分、ついにスコアを動かした。横浜FMは左からのコーナーキックを小さくつなぐと、マルコスが相手最終ラインの背後にインスイングのクロスを供給。これには横浜FCの田代が反応し、エジガルに先んじてボールに触れたが、ミートしなかったボールがゴールマウスに吸い込まれた。
横浜FMは前半40分にもビッグチャンス。梶川のロングキックが前線に入り、仙頭の浮き球スルーパスが遠藤に通った。ところがここはペナルティエリア外まで果敢に飛び出したGK南雄太がスーパークリア。こぼれ球を拾った仲川のシュートもGK不在のゴールをカバーしていた星に落ち着いて処理された。
後半の立ち上がりはオープンな展開。まずは横浜FCが主導権を握り、序盤から再三良い突破を見せていたMF松尾佑介が斉藤と連係しながらゴールに迫った。それでも次にスコアを動かしたのも横浜FM。8分、エジガルのパスを受けたFW仲川輝人がシュート性のボールをゴール前に送ると、マルコスがワンタッチで合わせて押し込んだ。
2点ビハインドの横浜FCはその後、MF瀬古樹、FW皆川佑介、FW草野侑己を次々に投入。草野はこれがJ1デビューとなった。一方の横浜FMも仲川と仙頭に代わってMF水沼宏太とMF扇原貴宏を起用し、システムを4-1-2-3から4-2-1-3に変更した。横浜FCは後半16分、佐藤のスルーパスを受けた草野が左足で狙ったが、ボールはポストに弾かれた。
すると後半20分、横浜FMは右サイドでうまくターンした水沼が左足でクロスを送ると、ファーサイドから飛び込んできた遠藤が完璧なヘディングシュートで3点目。さらに27分には遠藤の横パスからエジガルの今季初ゴールが出て4点リードとした。30分、横浜FCが古巣対戦のMF武田英二郎とMF中村俊輔を同時に入れると、場内の横浜FMサポーターからは大きな拍手が送られた。
その後は横浜FCが押し込む場面もあったが、ピッチ内では水沼の「緩くなるな!」「最後までやることやろうぜ!」と大声が響く中、最後まで守り切った横浜FMが今季初の完封勝利を収めた。横浜FMは前節までの連敗がストップし、3試合ぶりの今季2勝目。一方の横浜FCは前節の5失点に続く大量失点で、今季初の連敗となった。
(取材・文 竹内達也)
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