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仙台復帰後初ゴールもチームは連敗…FW西村拓真「チームを勝たせられるように点を取っていきたい」

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CSKAモスクワでは欧州CLも経験した23歳

[7.26 J1第7節 柏5-1仙台 三協F柏]

 2点を追いかけることになったハーフタイム、ベガルタ仙台木山隆之監督は右サイドの交代策をはかる。「右サイドのほうが少し攻撃で自分たちのやりたいことができていなかったので、もう少しウイングの推進力を出したいというのと、右サイドでボールを相手陣内に持ち込みたい」。FW西村拓真を3トップの右ウイングへ配置した。

 投入から3分後には、西村が指揮官の起用に応える。3トップ中央のFW赤崎秀平が左サイドに流れて中央にクロスを入れると、柏DFはクリアし切れずボールはゴール前にこぼれる。それに背番号15が反応してゴールに押し込んだ。2018年8月19日の第23節・G大阪戦(○2-1)以来、日本復帰後は初得点を挙げた。

 2015年に富山一高から仙台に入団した西村は、ルーキーイヤーに初出場、初得点を記録。2018シーズンには24試合11得点を挙げる活躍を見せると、同年8月にロシアのCSKAモスクワへと移籍を果たした。2020年1月にはポルティモネンセ(ポルトガル)に期限付き移籍していたが、シーズン途中に契約を解除。新型コロナウイルスの影響でJリーグを中断していた3月24日、CSKAモスクワからの期限付き移籍での“仙台復帰”が発表されていた。

 リーグ再開初戦となった第2節・湘南戦(○1-0)で先発フル出場。その後3試合は途中出場となっていたが、西村にとっては不本意な内容だったという。「シュートすら打っていなかったですし、ウイングの活かし方があんまりわかっていなかった」。4試合でシュートは2本に限られたていた。しかし、4試合ぶりの先発となった前節・川崎F戦(●2-3)では「点を取れる雰囲気が少し見えた」といい、柏戦ではその予感のとおり結果を残した。「彼にとっていいゴールだったと思います」と木山監督も評した。

 それでも、5試合勝利がない状況に、「チームを勝たせられるように点を取っていきたい」と西村は決意を語り、「連戦でメンタル的にもズッシリくると思うけど切り替えて」と続くホームでの横浜FM戦を見据えた。

(取材・文 奥山典幸)
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