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東京Vのウノゼロ勝利目前…新潟FW渡邉がロングスローから90+3分劇的同点弾!!

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アルビレックス新潟のFW渡邉新太が劇的な同点弾

[7.29 J2第8節 東京V1-1新潟 味スタ]

 J2リーグは29日、第8節を各地で行い、東京ヴェルディアルビレックス新潟の一戦は1-1で引き分けた。東京Vは磐田からの期限付き移籍で8年ぶりの復帰を果たしたDF高橋祥平が復帰後初ゴールとなる先制点を挙げたが、後半アディショナルタイムにロングスローから失点。土壇場で今季初の無得点を免れた新潟は5戦負けなし(2勝3分)となった。

 今月25日の前節から互いに中3日での一戦。ホームの東京Vは3連戦の中日にもターンオーバーを行わず、山形戦(△0-0)と同じスターティングメンバーを並べた。一方、新潟は水戸戦(○1-0)から先発5人を変更。DF田上大地、MFゴンサロ・ゴンザレス、MF中島元彦、MFロメロ・フランク、MF高木善朗を起用した。C大阪から育成型期限付き移籍してきたばかりの中島はボランチのポジションで加入後初先発を果たした。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりは前からハメ込んだ新潟が主導権を握ったが、前半10分過ぎから一方的に東京Vのペースとなった。まずは11分、DF若狭大志による斜めのパスをFW端戸仁が受けるフリをしてスルー。ゴール前に抜け出したMF井上潮音が巧みにGKをかわして押し込んだが、端戸の時点でオフサイドがあったとしてゴールは認められず。15分にはMF藤本寛也の浮き球パスで端戸が裏を取り、折り返しに後方から長い距離を走った若狭が飛び込んだが、ダイレクトシュートは大きく左に外れた。

 それでも飲水タイムが明けた前半25分過ぎからは、新潟が徐々に中盤で相手のパスをインターセプトできるようになり、再び陣地を取り戻す。すると36分にはサイドを広く使ったビルドアップからDFマウロの浮き球の縦パスをFW渡邉新太が落とし、MFロメロ・フランクがダイレクトシュート。これは枠を外れるも、38分には渡邉が切れ味鋭いドリブルでゴールに迫った。ところがここは若狭がスライディングで阻止。東京Vは前半終了間際にパスを左右につないだ攻撃で攻め込んだが、帰陣した新潟守備陣を崩し切れないままハーフタイムを迎えた。

 後半最初のチャンスは東京V。9分、若狭のフィードを受けたDF奈良輪雄太が左サイドを突破し、抜き切らないままグラウンダーでのクロスを供給すると、斜めのスプリントを見せた端戸が小さく軌道を変える。それでもここは19歳GK藤田和輝が落ち着いてセーブ。直後、東京VはMF小池純輝とFW山下諒也、新潟はMFシルビーニョ、MF島田譲、FWファビオを一挙に投入し、互いにフレッシュなメンバーを前線に入れて均衡を破りにかかった。

 すると新潟は後半18分、右サイドハーフにポジションを移していた中島がボール奪取からそのまま縦に突破すると、スルーパスに反応した渡邉が相手の股下を通した横パスをゴール前に送り込み、ファビオがフリーで決定的なシュートを放つ。ところがここはGKマテウスがビッグセーブ。さらに跳ね返りを拾ったシルビーニョも落ち着いたトラップから右足で狙うも、このボールにもマテウスがかすかに触って枠内に外れた。

 東京Vはその後、MF山本理仁、MF森田晃樹、DF福村貴幸を入れてさらに勢いを強めると、後半33分、福村のスルーパスに抜け出した山下が左サイドから絶好のグラウンダークロスを送り込み、惜しくも味方に通らなかったが右CKを獲得。そして34分、このCKを佐藤がゴール前にアウトスイングのボールで蹴り込み、ニアサイドに飛び込んだ高橋が高い打点からのヘディングシュート。これがゴールネットに突き刺さり、東京Vが貴重な先制点を奪った。

 1点ビハインドとなった新潟は後半40分、DF平智広のパスミスを奪ったシルビーニョが縦につけると、渡邉が右のハーフスペースを突破。相手スライディングのこぼれ球を拾ったファビオが再び渡邉に送り、フリーで強烈なシュートを放つ。ところがこれは惜しくもゴール左上へ。それでもアディショナルタイム3分、左サイドからDF新井直人がロングスローを送ると、相手クリアボールをマウロが繋ぎ、渡邉がボレーシュート。今度はネットに突き刺さり、土壇場の同点弾を挙げた新潟が引き分けに持ち込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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