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C大阪からレンタル移籍の新潟MF中島元彦、ボランチ起用で初先発「サッカーIQの高さで補っている」

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アルビレックス新潟MF中島元彦

[7.29 J2第8節 東京V1-1新潟 味スタ]

 加入発表から1週間余り、セレッソ大阪から育成型期限付き移籍でやってきたアルビレックス新潟MF中島元彦が加入後初先発を果たした。かつてはストライカーとして世代別代表の常連だった過去を持つが、新潟での持ち場はボランチ。それでも「自分自身のサッカーIQの高さで補っている」と胸を張る戦術眼で、さっそくチームの中心を担おうとしている。

 この日は新潟は、強いポゼッション志向を持つ東京Vのビルドアップに対し、時には最終ラインまでプレスをかけ、時には中間ポジションでパスカットを狙うなど、絶えず駆け引きをしながら応対していた。ギャップを作られる場面も何度かはあったが、相手も「すごい研究してきてハメ方もうまかったし、出すところが少なかった」(DF高橋祥平)と苦しんだ様子。その中心には中盤の底で周囲を見ながら細かく立ち位置を調整する背番号13の姿があった。

 今月20日に加入が発表され、さっそく25日にJ2第7節水戸戦の後半17分に新潟デビュー。プロ1年目の2018年から本格的に挑戦してきたボランチのポジションでチームの勝利に貢献した。2試合目となったこの日も、初戦での活躍が評価されてか、ボランチの先発に抜擢。0-0のままスコアは膠着しながらも互いが主導権を奪い合う難しい展開の中、「ボランチのスイッチの入れ方でリズムが変わる」という役割を認識しながらチームの手綱を握っていた。

 加入してすぐにボランチの先発に定着することはなかなか容易ではないが、中島に不安はないという。「自分自身のサッカーIQの高さで補っているし、チームメートの特徴を深く把握しようとしている。ここで求められていることは100%できているかなと思う」。この日のボランチでのパフォーマンスについても「後半途中までは存在感だしてボールに関わることができた」と前向きに振り返る。

 もっとも、試合全体の評価は「60点くらい」と控えめだ。後半途中から右サイドハーフのポジションに移り、アグレッシブなボール奪取から絶好期につながる場面もあったが、「ボールに関われず、存在感がなくなった」と反省。「ボランチの時はボールを受ける回数が多かったのでリズムができたけど、前に入った後はボールに関われてなくて、立ち位置も課題が残ったかなと思う」と課題を見つめた21歳は「今日は勝ち点1だったので勝ち点3取れるようにしっかり準備していきたい」と今後への意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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