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堅守戻ったFC東京、名古屋も抑えて5試合ぶり勝利!! ドイツ移籍DF室屋の奪取起点に決勝点

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[8.15 J1第10節 FC東京1-0名古屋 味スタ]

 J1リーグは15日、第10節を各地で行い、FC東京名古屋グランパスを1-0で破った。ドイツ移籍が決まってこの日がラストマッチとなるDF室屋成のボール奪取を起点に、FWレアンドロがチームトップの5ゴール目となる決勝点。守れば直近の公式戦3試合で11ゴールを挙げていた名古屋を無失点に抑え、5試合ぶりの白星を収めた。

 両チームとも前節からの先発変更はなし。ホームのFC東京はハノーファー(ドイツ2部)への完全移籍が決まった室屋が右サイドバックで先発した。一方の名古屋は12日のルヴァン杯川崎F戦(△2-2)から中2日だが、MFジョアン・シミッチ以外の10選手は連戦でのスタメン出場となった。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりから互いにコンパクトな守備組織を構築し、暑さの中でも拮抗した展開が続いた。それでもFC東京がやや優勢を保ち、前半11分にはゴール前で獲得したFKからFWレアンドロが惜しいシュート。23分にも、敵陣深くでボールを奪ったFW永井謙佑の突破からレアンドロ、FWディエゴ・オリヴェイラとつなぎ、最後はMF安部柊斗が右足ダイレクトで狙ったが、惜しくも枠を外れた。

 そして前半33分、FC東京が均衡を破った。敵陣中央までプレスをかけた室屋がボールを奪うと、安部とレアンドロのワンツーを経てボールがMF高萩洋次郎に入り、ペナルティエリア内に縦パスを供給。これを受けた永井はレアンドロに渡し、レアンドロがゴール左斜め前から精度の高い右足シュートをファーポスト脇に流し込んだ。

 さらにFC東京は前半アディショナルタイム1分、左サイドを突破した永井がDF中谷進之介を背中で制してゴールライン際をえぐって中央に折り返し、GKランゲラックが飛び出したためゴールは無人だったが、レアンドロのシュートはDF成瀬竣平がブロック。絶好のチャンスを逃した。直後、名古屋はカウンターからシャビエルが右サイドを突破し、マイナスへのクロスからMF前田直輝が左足で狙うもシュートは右に大きく外れた。

 名古屋はハーフタイム明け、前田とシャビエルを下げてFW山崎凌吾とMF相馬勇紀を起用した。すると徐々に主導権を握れるようになり、5分には左サイドを突破したMF稲垣祥がGK波多野豪に倒されてFKを獲得。相馬のキックは波多野のパンチングに阻まれたが、6分にもマテウスのクロスがゴール前を襲った。しかし、FC東京もDF渡辺剛の好守でピンチを脱出した。

 名古屋は後半10分、吉田に代えてDF太田宏介を投入し、セットプレーでゴールを狙う。FC東京は11分、永井とのワンツーからレアンドロがカットインシュートを狙うもランゲラックがビッグセーブ。名古屋は15分、成瀬のクロスからFW金崎夢生がヘディングシュートを放ったが、ゴール左上に外れた。22分には、シミッチを下げてユースから昇格1年目のFW石田凌太郎を起用した。

 FC東京は後半24分、疲れの見えた永井に代えてFWアダイウトンを投入。名古屋はそこから山崎へのフィードやマテウスの突破で次々とチャンスを創出し、35分には稲垣のミドルシュートがFC東京ゴールを襲った。それでもこれが波多野の好セーブに阻まれると、37分には成瀬が2枚目のイエローカードで退場。FC東京は後半ラストプレーに石田のハンドでPKを獲得し、甘いコースへのキックはランゲラックに阻まれるも、そのまま試合終了。前節のC大阪戦(△0-0)に続いて2試合連続クリーンシートのFC東京が5試合ぶりの勝利を収めた。

(取材・文 竹内達也)
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