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エヴェラウド先制弾! 綺世も“半端ない”トラップから決めた! ついに目覚めたザーゴ鹿島が初の4連勝

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FWエヴェラウドが先制ゴール

[9.9 J1第15節 鹿島2-1仙台 カシマ]

 J1リーグは9日、第15節を各地で行い、鹿島アントラーズベガルタ仙台を2-1で破った。ザーゴ新監督のもと、開幕4試合でオウンゴールの1点しか奪えずに4連敗を喫していた鹿島がここにきて今季初の4連勝を果たした。

 互いに前節から中3日で迎えた一戦。ホームの鹿島は名古屋戦(○3-1)から2人を入れ替え、MFレオ・シルバとMF和泉竜司に代わってFWファン・アラーノとMF永木亮太を起用した。一方の仙台もG大阪戦(●1-4)から2人を変更。DF平岡康裕、DF蜂須賀孝治に代わってDFシマオ・マテとFWジャーメイン良を入れた。なお、仙台はベンチ入りメンバーを6人(通常7人)にとどめた。

 優勢を保った鹿島は前半8分、DF吉野恭平の縦パスをMF荒木遼太郎がカットし、前線の土居にパス。土居はドリブルからシュートを狙ったが、相手に当たって軌道が変わったボールは右ポストに弾かれた。鹿島は15分にも中盤でボールを奪ってカウンターを開始。土居のスルーパスにアラーノが抜け出し、クロスにFWエヴェラウドが頭で合わせたが、身体を投げ出した吉野に視界を遮られたこともあって枠を外れた。

 鹿島は前半29分、永木のアーリークロスにエヴェラウドが再び頭で合わせたが、GKヤクブ・スウォビィクが落ち着いてセーブ。仙台は31分、吉野にアクシデントがありDF金正也を送り込んだ。その後、仙台は前半35分にFW西村拓真が、鹿島は37分にアラーノが強烈なシュートを狙ったが、いずれもわずかに枠を捉えることはできなかった。

 それでも前半アディショナルタイム、しぶとく攻め続けた鹿島がようやくスコアを動かした。右サイドを攻め上がったDF小泉慶が土居とのワンツーをうかがわせつつ、荒木にボールを預けると、ここから素晴らしい浮き球パスが小泉に通って右サイドを攻略。キックフェイントでスウォビィクをかわした小泉の折り返しをエヴェラウドが巧みなヘッドで押し込んだ。エヴェラウドはこれで今季9ゴール目となった。

 後半はややテンポを落とした展開。依然として鹿島が主導権を握ったが、相手の出方をうかがうムードが続いた。仙台は後半17分、右サイドを攻め上がった特別指定選手のDF真瀬拓海(阪南大在学中)のクロスにMF関口訓充が反応するも、良い形でシュートに結びつけることはできず。関口は小泉に倒されたとして抗議したが、PKを得ることはできなかった。

 仙台は後半27分にビッグチャンス。右サイドを攻め上がった西村のクロスに合わせた途中出場MF兵藤慎剛のヘディングシュートはクロスバーに跳ね返されたが、無人のゴールを前にFW長沢駿が頭で狙った。ところがこのシュートはゴールポストに当たって枠外。絶好機を生かすことはできなかった。

 鹿島も後半28分、永木のクロスから途中出場の和泉が頭で狙ったがクロスバーに跳ね返される。それでも38分、永戸のロングボールに反応した途中出場FW上田綺世が後ろ向きのトラップでピタリと収めると、相手をかわして右足一閃。強烈なシュートを突き刺し、リードを2点に広げた。

 仙台も後半42分、右コーナーキックからニアサイドでDF柳貴博がヘディングシュート。このボールを足元で収めたDF金正也が振り向きざまのシュートを狙うと、このこぼれ球に反応した長沢が押し込んで1点を返した。しかし反撃はここまで。DF奈良竜樹を入れて逃げ切りを図り、最後はコーナーキープで時間を使った鹿島が4連勝を果たした。連敗の仙台は4戦勝ちなし(1分3敗)となった。

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