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「ひとつ夢が叶って嬉しい」ヒーローは川崎F宮代大聖、お待たせJ1初&等々力初ゴール

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ゴールを喜ぶFW宮代大聖

[9.9 J1第15節 川崎F3-2神戸 等々力]

 川崎フロンターレFW宮代大聖が値千金の決勝ゴールを挙げた。3週連続の対戦となる神戸戦は川崎FがFW小林悠のPKで前半8分に先制したが、そこから逆転を許す展開。それでも、終盤に2分で2ゴールを挙げる猛攻で接戦を制した。

 待望の初ゴールが生まれた。2日のルヴァン杯準々決勝神戸戦(○6-0)で川崎F初ゴールを記録した宮代はこの日、1-2で迎えた後半21分から途中出場。「結果を出したいという強い気持ちを持ってピッチに入りましたし、それが(結果に)つながってよかった」。後半38分にFWレアンドロ・ダミアンのPKで2-2に追いつくと、その2分後だった。

 後半40分、カウンターからMF脇坂泰斗がドリブルで持ち上がると、宮代も並走して猛然と走り込む。エリア内で脇坂のスルーパスを呼び込み、迷わず右足シュートを突き刺した。今季、川崎Fに復帰した20歳は待望のJ1初ゴール。これがホーム等々力陸上競技場初ゴールとなり、値千金の決勝点を挙げたヒーローに盛大な拍手が送られた。

 川崎Fの下部組織で育った宮代は高校3年生だった18年4月にクラブ史上最速でプロ契約を締結。U-17W杯、U-20W杯など世代別代表の国際大会でもエースとしてゴールを挙げてきた。山口への武者修行を経て復帰し、迎えた待望の瞬間。「等々力でゴールを決めるのは小さい頃からの夢でもあった。ひとつ夢が叶ってすごく嬉しい」と喜びを口にした。

 鬼木達監督は「ここ最近、トレーニングの中から非常に調子が良かった。彼が自信を持つことが大事だったが、そういう姿がトレーニングの中から見えた。気持ちも入っていた」と指摘し、「点を取るところに関しては人と違うものを持っている。得点だけでなくハードワークもできる。すごく良かったと思います」と評価した。定位置争いは熾烈を極めるが、宮代は「この1ゴールじゃ満足しないし、点を取り続けないと試合に出続けることはできない。一日一日を大切にしていきたい」と覚悟をにじませた。

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