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先発復帰に燃えた川崎F田中碧、覚悟見せた2ゴール「この試合が最後のチャンスだと」

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MF田中碧が得点後にガッツポーズ

[9.13 J1第16節 川崎F5-1広島 等々力]

 燃えないはずがなかった。リーグ4試合ぶり、公式戦5試合ぶりの先発復帰となったMF田中碧が2得点を挙げ、川崎フロンターレのゴールラッシュを牽引。ゴール後は2回とも力強いガッツポーズで喜びを爆発させた。

「最後に出た神戸戦が個人として良くなくて、そこから試合に出られない中で今回出番が来た。ここで結果を残さないと試合に出られなくなるだろうなという覚悟を持っていた」

 強烈な危機感に突き動かされ、存在価値を証明した。まずは前半14分、DFジェジエウの縦パスを起点にDF山根視来とのパス交換からペナルティエリア内に侵入。右足グラウンダーで強烈なシュートを放ち、先制ゴール。さらに3-0で迎えた後半5分、長い距離を走ってエリア内に侵入すると、MF齋藤学からのクロスをぴたりとおさめ、冷静に右足で浮かせてGKの頭上を抜いた。

 チャンスと見るやボックス内まで猛然と走り込み、自身初の1試合2得点。「前のポジションを取る、ゴール前に入っていく作業はランニングを含めて誰にも負けない。自分らしさを出すことができたし、1点目も2点目も自分の感覚を信じて決め切ることができた」と手応えをにじませた。

「自分の価値はゴールを決めることだと思っている。インサイドハーフで結果を残せたことは良かった」

 4-3-3をベースにする今季はアンカーを主戦場とするが、この日はインサイドハーフの一角を担った。「4試合スタメンで出ていなかったし、アンカーじゃなくインサイドハーフとしても、この試合が最後のチャンスだと思っていた」。体を張ったシュートブロックも見せ、強度の高い守備でハードワークを完遂した。

 田中がスタメンを外れた期間について、鬼木達監督は「自分らしいプレーをしてほしいと伝えていた。決して悪かったわけではないが少し安全になっていた。前へ前へといく推進力、攻撃も守備もその良さを出してほしいと話していた」と言及。この日の活躍ぶりには「得点は少し期待していましたけど、2点も取ってくれた。ここでしっかり結果を出すところも素晴らしい」と目を細めた。

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